以前、このブログで書いた投資本、
「1%の人が知っている99%勝てる株が見つかる本」
著者:山本潤、皆木和義
この本で紹介されているのは、将来の配当金に着目した、非常に興味深い投資法であり、将来配当が大きく増えるお宝成長株を発見できるという方法です。
また、計算方法もシンプルで再現性が高くなっています。
今回、この投資法を優良高配当株にあてはめて計算してみたら、どのような結果になるか、やってみました。
「99%勝てる株が見つかる本」の計算方法
以下、この本からの引用です。11の計算・チェックを行い、投資先として有望かどうかを判定する方法です。
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成長株を見つける5ステップと、「現在の株価が割安かどうかを見極める」ための6つの計算をします。つまり計11の計算で ”現在割安な成長株” を見つけられるということです。
●成長株を見つける5ステップ
・ステップ1:「営業費用売上比率が1.15倍以上」か?
・ステップ2:「配当性向が5割以上」か?
⇒2の条件を満たす場合、ステップ4に進む(満たさない場合、ステップ3へ)
・ステップ3:「直近4年連続で増収」か?
・ステップ4:経営の数値目標や中長期の計画が発表されているか?
・ステップ5:「永続性」と「数量見通し」で商品を評価
●現在の株価が割安かどうかを見極めるための6つの計算
・手順1:営業利益の6割(NOPAT)を計算する
・手順2:疑似配当総額を税引後営業利益の4割で計算する
・手順3:疑似的なROEを計算する
・手順4:ROEによる場合分けで7年後の配当予想金額を計算する
・手順5:将来配当と時価総額から将来の配当利回りを計算する
・手順6:株価の上値目処を計算する
―――――引用終わり―――――――――――――――――
優良高配当株での計算結果
これらの合計11の計算方法を、優良高配当株にあてはめて計算した結果は、以下の表のようになりました。
なお使用した数字は、直近の本決算の数値(2018年12月/2019年3月)です。
⇒「99%勝てる株が見つかる本」の考え方は、計11の計算を全て満たす企業ですから、ドコモとJTの2社が、この投資法での“買い”の銘柄に該当します。
⇒成長株を見つける5ステップを満たすのは、利益率が高く、競争力も高いと判断される企業です。
⇒割安度については、疑似的な将来の配当総額を算出して判断する手法です。これにより、現在の株価が7年後にどれくらいになっているかを計算します。
⇒決算短信の1ページ目に記載の情報があれば、これらの数値の計算は可能です。最初にエクセルで計算式を設定すれば、1社当り10分程度の作業時間でできますので、結構簡単です。
⇒このブログで計算の詳細まで書いてしまうのは、販売されている著書の引用レベルを超えてしまい、よろしくないと思いますので、詳しい計算方法を知りたい方は、「1%の人が知っている99%勝てる株が見つかる本」を読んでみて下さい。
まとめ
ドコモとJTについて、成長性と割安度の両方を満たすという計算結果が出ました。
やはり、この2社は、扱っている商品(タバコ、スマホ・通信料)が、独占的・寡占的な性質を持つものなので、強いんだろうなあと思います。
他の高配当株も、成長性の計算はバツでしたが、割安度の計算を満たしました。
割安度が比較的大きい(=7年後の株価上昇余地が大きいという計算結果)のが、三菱ケミカルHD・三井住友FG・三菱商事という点は、個人的に結構納得できる内容でした。
そして、いずれの高配当株も、それぞれ幅はありますが、7年後には現在の株価より上昇しているという結果が出たのは、心強いです。
今回の計算結果を参考にしながら、今後も高配当株を買い進めていこうと思います。
今日も配当生活への道を一歩ずつ進む、ショウでした!
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