4188三菱ケミカルホールディングス(昔の三菱化学)は、高配当株の一つであり、私も現在保有しています。
※その後、2020年4月28日に、三菱ケミカルHDは減配を発表したので、同社の株式については、売却する方針に変更しました。
本ブログで書きました、高配当株買いの4つの基準に照らして、三菱ケミカルホールディングスを検討します。
基準1.配当利回りが3%以上(税引前)
三菱ケミカルHDの予想配当利回りは約5.6%もあります。基準1は余裕でクリアです。
基準2.直近5年以上、増配傾向が続いていること(最低でも前年の配当金額を維持していること)
三菱ケミカルHDの配当金の推移
2015年3月期:13円
2016年3月期:15円(前年比15%増)
2017年3月期:20円(前年比33%増)
2018年3月期:32円(前年比60%増)
2019年3月期:40円(前年比25%増)
2020年3月期予想:40円(前年と同額)
三菱ケミカルHDは毎年のように増配しており、増配傾向が続いていることから、基準2もクリアです。
自社株買いも積極的に行っていて、経営陣の株主還元・配当への意識は非常に高く、三菱ケミカルHDの増配傾向は続くと推定されます。
基準3.倒産リスクがほぼ無いと考えられること
三菱ケミカルHDは、売上高約4兆円、時価総額1兆円以上、日経平均225銘柄の一つの超大企業であり、倒産リスクは限りなく低いと想定されます。
基準4.業績が好調または堅調であること
三菱ケミカルHDは、総合化学の業界首位の企業です。
上場会社の田辺三菱製薬・大陽日酸(産業ガス首位)は、三菱ケミカルHDの子会社。
三菱ケミカルHDは、メインの分野として、機能商品・素材・ヘルスケアの3事業を、グローバルに展開しています。
機能ポリマー、炭素繊維、リチウムイオン電池材料、石油化学製品、産業ガス、医薬品など、多岐にわたる製品を製造・販売し、総合力の高い事業ポートフォリオを構築しています。
たとえ一つの事業が一時的に悪化しても、他の事業で支えることが可能です。
三菱ケミカルHDの製品は素材が多く、消費者向けが少ないため、地味な印象があります。ですが、いろんな製造系企業や社会にとって、材料として、なくてはならないものであるため、その需要は底堅いです。
三菱ケミカルHDは、新規事業として、生分解性プラスチックやMuse細胞(ミューズ)にも、取り組んでいます。
生分解性プラスチックは、環境に優しい、土に帰るプラスチック素材です。
外食産業等で、環境保護のため、プラスチック製のストローや容器の使用を中止する動きが世界的に広がる中、生分解性プラスチックが注目を浴びています。
Muse細胞は、再生医療で使用される細胞です。心筋梗塞や脳梗塞で傷ついた細胞を復活させる効果を持ちます。
既に、治験患者に対しMuse細胞を投与する臨床試験を開始していますので、現実味のあるプロジェクトです。実験室レベルの話ではありません。
もちろん簡単ではないと思いますが、もし心筋梗塞や脳梗塞が治るようになったら、三菱ケミカルHDは莫大な利益につながりますし、治療を受けるかもしれない立場の我々消費者としても嬉しいです。夢が広がります。
バイオベンチャーへの投資は、当たれば大きいですが、非常にリスクが高いものになります。一方、三菱ケミカルHDへの投資であれば、利回りの高い配当金を受け取りながら、のんびりと再生医療の研究成果を待つこともできますね。
業績の数字には、年によりアップダウンがありますが、おおむね業績は堅調であり、配当を維持できなくなるほど大きく悪化することはないと考えています。
結 論
以上を総合的に考慮し、高配当株として、三菱ケミカルHDは買いと判断しています。
特に、5%を超える高い配当利回りと、企業としての総合力・底堅さが魅力的です。
今日も配当生活への道を一歩ずつ進む、ショウでした!
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