高配当株には、たくさんの魅力やメリットがあります。このブログでも、いろいろと書いてきました。
今回は、高配当株が持っているそれらのチカラ、高配当株の威力がどれくらいあるのか、実際の過去のケースで見てみたいと思います。論より証拠、百聞は一見に如かず、とも言いますから。
具体的には、高配当株を10年前から毎月コツコツと積み立て投資で買っていたら、配当金を含めたトータルの投資成果は現在どうなっているのか?について、検証してみます。
10年前に買った株価と現在の株価を比べるだけだと簡単なのですが、実際には、コツコツと毎月買っていく方が、より現実味があると思います。
ですので、10年間分の月次データを拾うのは結構大変でしたが、頑張ってやってみました(笑)
銘柄のピックアップ
今回対象とする銘柄として、減配しない累進配当ブラザーズの中から、NTTをピックアップします。
NTTは、20年以上も減配していない優良高配当株です。そして、通信業界の巨人として知名度も高い、超大企業でもあります。
このNTTであれば、10年前に、毎月積み立て投資して買っていくという判断をすることについても、比較的リアリティがあると考えて、今回の対象にピックアップしました。
前提条件
以下の前提で、NTT株を毎月積み立て投資した場合のトータル損益を試算します。
1.約10年前の2012年1月から2022年8月まで、毎月NTT株を買う。
2.毎月の購入額は定額5万円(=ドルコスト平均法で購入していく)
3.毎月、月末終値の株価で買う。
4.買付け手数料は考慮しない(ゼロ円とする)
5.20%税引後の手取り配当金はNTT株に再投資する。配当金再投資は年に1回、6月末に実施。
≪参考≫
●NTT株価(株式分割を考慮したもの)
2012年1月末:953円
2022年8月末:3,769円
●NTT配当金(1株当たり年間配当金)
2012年3月期:35円
2023年3月期予想:120円
試算の結果
※表が画面に入りきらないので、「・・・」で省略表示していますが、毎月末のデータで計算しています。
※上表中の配当利回りは、購入時点のもの(=購入時点の配当/購入時点の株価)
⇒NTT株を毎月5万円、2012年1月から2022年8月まで、10年8か月間買い続けると、現時点では3,934株の保有となります。
⇒この約10年間で投資した金額は640万円(=5万円×128か月)、この期間に受け取った税引後の手取り配当金の合計額は約156万円(全額再投資)です。
⇒現時点(2022年9月12日)のNTT株価3,962円で計算すると、
・現時点の時価=株価3,962円×保有株数3,934株=1,558万円(投資額の2.4倍)
・現時点の含み益=1,558万円-640万円=918万円のプラス
⇒今期2023年3月期のNTT配当金予想は1株120円、保有株数3,934株ですので、
・配当金(税引前)=120円×3,934株=年間約47万円
・配当金(税引後)=47万円×80%=年間約37万円(=月額3万円の配当金)
※配当金にかかる税金は約20%
⇒投資金額640万円に対して、現時点の配当金(税引前)は年間47万円、配当金(税引後)は年間約37万円なので、
・平均取得価格ベースの配当利回り(税引前)=47万円/640万円=7.3%
・平均取得価格ベースの配当利回り(税引後)=37万円/640万円=5.8%
まとめ
10年前からコツコツとNTT株を毎月5万円買っていた場合、以下のような結果になりました。
これは、実際の現実の株価データに基づきNTT株を購入したリアルケースです。将来を予想したり、仮定したものではありません。
・現時点の時価:1,558万円 ※含み益918万円
・配当利回り:7.3% ※平均取得単価ベース(税引前)
・配当金:年37万円(=月額3万円) ※税引後の手取り配当金
含み益たっぷりで、超高い配当利回りのお宝株になっています。
そして、このお宝株からの配当金は、保有している限り、もう何もしなくても寝ていても、現在からずーーーーーーーっと何年も、何十年も入金され続けるものです。非常に価値があります。
もちろん、過去は未来を保証するものではありませんが、優良な高配当株をコツコツと毎月買っていけば、いいことが待っている可能性が高いと考えています。
今後も、長期的に高配当株をコツコツと買い増していく方針で、日々の投資活動を頑張ります!
今日も配当生活への道を一歩ずつ進む、ショウでした!
コメント