「1%の人が知っている99%勝てる株が見つかる本」著者:山本潤、皆木和義
を読みました。
なお、この本は、共著で前半部分が山本氏、後半部分が皆木氏の担当になっています。
後半部分は、経営戦略論やビジネスモデル理論を簡単にまとめたものですので、投資に直接役立つところは、前半の山本氏の担当部分(序章・第1章・第2章)になります。
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著者の山本氏は、米系投資顧問クレイフィンレイ(運用資産8,000億円)で、ファンドマネジャーを務めていた方です。
この本は、山本氏によれば、“日本初の多段階配当モデルの実践書”です。
本来、積分等の複雑な数式を利用しなければならないモデルを、簡単な数式計算でできるように、紹介してくれています。
これらの計算をすることで、“将来配当が大きく増えるお宝成長株を発掘できる”とのことです。
将来の配当金に着目した、興味深い方法です。簡単な計算でできるので、再現性も高い。
以下、この本からの引用です。
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・「営業費用売上比率(費用1円当たりの売上)」の高さとトレンドを基準に投資先を選ぶことで、投資成績は目を見張るほど安定します。
※営業費用売上比率=売上高÷営業費用
※営業費用=売上高-営業利益
⇒営業費用売上比率が高いということは、利益率が高いことを意味する。
・成長株を見つけ出し、長期的に再投資をしていけば、“配当”だけで元本を超える結果が残せる。
・成長株投資において重視すべきなのは、「配当の安定性・成長性」
・成長株を見つける5ステップと、「現在の株価が割安かどうかを見極める」ための6つの計算をします。つまり計11の計算で「現在割安な成長株を見つけられる」ということです。
・ステップ1:「営業費用売上比率が1.15倍以上」か?
・ステップ2:「配当性向が5割以上」か?
⇒2の条件を満たす場合、ステップ4に進む(満たさない場合、ステップ3へ)
・ステップ3:「直近4年連続で増収」か?
・ステップ4:経営の数値目標や中長期の計画が発表されているか?
・ステップ5:「永続性」と「数量見通し」で商品を評価
・手順1:営業利益の6割(NOPAT)を計算する
・手順2:疑似配当総額を税引後営業利益の4割で計算する
・手順3:疑似的なROEを計算する
・手順4:ROEによる場合分けで7年後の配当予想金額を計算する
・手順5:将来配当と時価総額から将来の配当利回りを計算する
・手順6:上値目処を計算する
―――――引用終わり―――――――――――――――――
なんだか文字にすると、上記の計算は難しそうですが、実際には、決算短信の1ページ目があれば、簡単に計算できるものばかりです。
また、将来の配当金に着目して計算するものであるため、高配当株投資との相性も良いと考えています。
今後の投資活動の際にも、これらの11の計算手順を試してみようと思います。
今日も配当生活への道を一歩ずつ進む、ショウでした!
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