配当生活を目指す投資方法を考える上で、非常に感銘を受けた本の一つが、「投資戦略の発想法」(著者:木村剛氏)です。
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木村剛氏は、東大経済学部卒業後、日本銀行に入行。
その後、金融情報を提供する会社を設立して独立し、金融庁の審議会のメンバー等を歴任しました。あの竹中平蔵金融担当大臣(当時)とも親しく、竹中大臣時代に木村氏が金融庁顧問を務めるなど、深い協力連携関係にありました。
投資雑誌の月刊フィナンシャル・ジャパンの編集長も務めていました。
この雑誌は、当時はコンビニにも置いている店があり、私も購読していました。
2005年に日本振興銀行の社長に就任。しかし、ここから彼の転落が始まります。
2010年には、金融庁から銀行検査忌避の告発を受け、木村剛氏は逮捕されました。2012年に、懲役1年執行猶予3年の有罪判決が確定しています。
途中からこのようないわく付きの経歴になってしまっていますが、木村剛氏の金融に関する知識・舌鋒の鋭さはさすがです。
有罪判決を受けたからといって、その人の著書まで間違っているとか、けしからんということにはならないのだなと思いました。
「投資戦略の発想法」において、著者の木村氏は、なんともいえない迫力で、ぐいぐい読者を惹きつけます。この本は少々分厚いですが、サクサクと読めます。
なお、「投資戦略の発想法」は2001年が最初で、その後何度か改訂を重ね、2009年6月発売の「投資戦略の発想法2010」が最新となっています。
「投資戦略の発想法」は一言でいうと、“良書”や“良心的な投資指南本”という内容になると思います。
例えば、木村氏は、投資をするに当たっては、まず生活防衛資金を確保せよと述べています。生活防衛資金とは今の自分・家族の生活費の2年分のことです。
もし、今の自分たち家族の1年分の生活費が500万円だとしたら、その2年分の1,000万円を用意すべきとの主張です。
この生活防衛資金を別に確保しておいた上で、それ以上に余った金額のみを投資用資金として使用する、生活防衛資金は絶対に投資用には回さないということです。
これは、投資は余剰資金で行うべきという、普通によく言われていることですが、木村氏のように具体的に論拠を持って主張されると、目からウロコが落ちるというか、ハッと目が覚める感じがします。
その他にも、投資についての考え方がたくさん書かれており、個人投資家にとって非常に参考になる話でいっぱいです。
このブログ記事を書くに当たって、私も本書を読み返してみましたが、その内容は現在も全く色あせていません。おすすめの投資本です。
今日も配当生活への道を一歩ずつ進む、ショウでした!
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