2022年が早くも終わりそうです。何回言ったか分からないくらいですが、本当に早いものですね。今年は年末にNISA恒久化が決定されるという嬉しいニュースがありました。
もうすぐ新しい年、2023年がやってきます。
今回は、株式売買益と配当金にかかる税金が非課税となる “NISA枠“ で買う、2023年の株式パッケージの案について、考えてみました。
例年は、NISA枠は高配当株のパッケージで検討していましたが、NISAの恒久化が2024年から新規開始とされていますので、高配当株はその2024年からの新NISAを使って、長期・半永久的に保有するのが良いと思われます。
ですので、今回は、2023年が最後になると思われる現行の一般NISA(120万円の枠、非課税期間5年間)でグロース株(値上がり期待株)を買って、キャピタルゲインを狙う案を検討してみました。
NISAで買うことで、キャピタルゲイン(株式売買益)や配当金にかかる税金20%が、ゼロになります。
なお、グロース株(値上がり期待株)は、高配当株よりリスクが高くなりますので、その点ご承知置きください。実際の投資判断は自己責任で行ってください。
2023年NISA非課税枠で買うグロース株についての考え方
120万円の一般NISA枠を全額使って、株式を買う前提条件で考えてみます。
株式売買手数料はゼロとして計算。なおNISA手数料は、キャンペーンなどで無料としている証券会社も多いです。
今回は、上記のように、グロース株(値上がり期待株)を買う前提です。株価の値上がりによるNISA非課税のキャピタルゲインを狙います。
ここで、グロース株への投資に関して、知っておきたい考え方があります。
それは、全勝する必要はない、全部勝たなくてもよい、ということです!
分散投資した複数の会社の株価が、全社上がる必要はないんです。
1勝3敗でも、1勝5敗でも、極端に言えば1勝10敗でも、トータル損益で勝てばいいんです。
具体的には、今回はNISA枠120万円で考えますから、30万円ずつ4社のグロース株に分散投資することとします。
この場合に、投資した4社のうち、たとえ3社の株価が半分に下がってしまったとしても、残り1社が2.5倍以上の株価になれば、1勝3敗だけどトータル損益では勝つことができます。
・当初の投資額:30万円×4社=120万円
・3社の株価が半値:(30万円×株価0.5倍=15万円)×3社=45万円
・1社の株価が2.5倍:(30万円×株価2.5倍=75万円)×1社=75万円
⇒投資後の時価は45万円+75万円=120万円 ですから、投資した後に3社の株価が半値になってしまっても、残り1社の株価が2.5倍以上になれば、トータルでは利益になります。
もし、将来1社の株価が3倍・5倍・10倍(テンバガー)などになれば、他の3社は半値以下になっていたとしても、4社トータル損益では勝てます。
これ計算してみると、数字のマジックみたいで面白いのですが、4社に均等投資した場合、仮に3社が倒産して株価ゼロ円になっても、残り1社の株価が4倍以上になれば、トータル損益では利益が出ます。
もちろん4倍株をゲットすること自体が甘いものではありませんが、なんだか勝てそうな気がしてきますね。
なお、実際の投資では、株価が半値になるまで放置するのではなく、一定の基準(ex.買い値から10%マイナスで売却など)でご自分のマイルールを決めて、損切りすることをオススメします。
今回の株式パッケージでは、1勝3敗で3社の株価が買い値の半分以下になってもトータルで勝てる、株価3倍以上が狙えそうな銘柄を4社ピックアップします。
グロース株4社の候補
NISA枠120万円を、30万円ずつ4社に、できるだけ均等に投資します。
1勝3敗でも良いとの考え方で、この4社のうち、1社でも3倍株(トリプルバガー)以上になることを期待して投資します。
下記4社は、最後の一般NISA非課税期間5年間で3倍株以上を狙える可能性がある、という観点からピックアップしてみました。
ただし、逆に半値以下になる可能性もある、ハイリスク・ハイリターンの株式銘柄でもあります。
※以下の時価総額・株価は2022年12月9日現在
・事業内容:
ヘアケアなどの美容関連・ヘルスケア関連製品の製造・販売
・ポイント:
ボタニスト(シャンプー・トリートメント等)と、サロニア(ヘアアイロン、美容家電)の2大主力ブランドが基盤。
主力製品が着実に拡大する中、YOLUや美顔器などの新商品も伸張。インターネットEC販売に強く、ヒット商品を開発するノウハウを蓄積。
・時価総額:501億円
・株価:2,870円
・事業内容:
遊休不動産活用事業が主力事業。メインとなっているのは、駐車場のサブリース事業。
・ポイント:
駐車場サブリース事業は、オーナーから駐車場を借り上げて、月極駐車場を探している人に転貸(また貸し)するというビジネスモデル。マンションやオフィスビルの空き駐車場などを貸したいオーナーが、全国にたくさんいるマーケットでの事業。
この事業は、毎月毎月、貸し駐車場の契約・収入が積み上がって行く、安定かつ成長するストック型の事業。
・時価総額:303億円
・株価:10,110円 ※2022年12月27日付で1:2の株式分割を実施予定
・事業内容:
マイクロ波(電子レンジなどで使われる)を活用した独自テクノロジーで、化学工場などの製造プロセスを開発。メーカーとの共同開発案件が多い。
マイクロ波は、内部から・直接的に・特定の物質だけに、エネルギーを伝達することができるという特性を持つ。この特性を活かすことで、省エネルギー・高効率・コンパクトな製造プロセス・工場を実現する。新素材の開発にも貢献。2022年6月上場。
・ポイント:
100年以上変わらないと言われる化学産業の製造プロセスを、マイクロ波化学の独自技術で変革することができれば、このマイクロ波による製造が、日本のみならず、世界のスタンダードになる。狙える市場規模が非常に大きい。
既に、三菱ケミカル、三井化学、住友化学、昭和電工、セブンイレブンなどとの開発実績があり、もう夢物語ではない。
・時価総額:357億円
・株価:2,350円
・事業内容:
M&A(企業買収)・事業承継の仲介、アドバイザー。2022年6月上場。
・ポイント:
上場企業で唯一の完全成功報酬制のM&A仲介会社。譲渡企業(売り手)からは、着手金や中間報酬などは一切取らず、企業売却が成約した場合のみ報酬を受け取る。
完全成功報酬制による集客力、完全成功報酬制でやっていけるだけの成約件数・ノウハウを持つ。
AIを活用した独自のマッチングシステムを活用し、買い手企業の候補を効率的に速やかに探せる。
・時価総額:1,235億円
・株価:6,440円
●NISA枠120万円でのポートフォリオの案
①4933I-ne:株価2,870円、株数104株、投資額298,480円
②3496アズーム:株価5,055円、株数59株、投資額298,245円
③9227マイクロ波化学:株価2,350円、株数130株、投資額305,500円
④9552M&A総合研究所:株価6,440円、株数46株、投資額296,240円
合計:1,198,465円
※株価は2022年12月9日現在
※アズームは、2022年末の株式分割後の株価を想定
※現在は1株単位で買えるサービスを提供している証券会社が多い。
まとめ
上記の4銘柄については、あくまでも私案ですので、実際に投資する際は、ご自分でも十分に調べた上で、自己責任で投資してください。
ここで知っておきたいのは、上記のような「1勝3敗でもトータル損益で勝てる」という考え方です。
この考え方を使って、あなた自身の4つの投資銘柄を考えてみるのも、すごく楽しい時間になると思います。
ポイントは、1勝3敗でも良いところを、”全部勝つ!” つもりで選ぶことです。
そうすることで、勝率が上がると考えています。
また、もう一つの考え方として、「致命傷を負わない範囲でリスクを取って、高いリターンを追求する」という考え方も知っておくと、役に立ちます。
今回のNISA枠での投資であれば、もし最大限の損失を被っても、120万円です。
確かに、失ったら痛い、とても痛い金額ではありますが、それでも120万円の損失ならば、人生が終わりになるような致命傷ではないでしょう。
そういう致命傷にならない金額を、さらに4つに分けて分散投資を行い、1勝3敗でも良い状況をつくり、リスクを下げる。一定の基準で損切りも行う。
その致命傷にはならないリスクを負いながら、対価として得られるリターンの可能性は3倍株・5倍株、うまく行けば10倍株(テンバガー)もあり得る、という投資を行う。
こういった考え方もあるんだとの認識を持っておくと、投資活動にプラスになります。
NISAの非課税枠を上手に活用することで、トータルでの投資リターンを狙っていきましょう!
今日も配当生活への道を一歩ずつ進む、ショウでした!
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