高配当株には、いろいろなメリットがあります。
それらの中でも、あまり意識されにくいと思われる、高配当株の隠れたメリットについて、今回は書いてみたいと思います。
高配当株の隠れたメリット
高配当株は、定期的に配当金が入金されます。
中間配当がある会社がほとんどなので、半年に1回は配当金を受け取れますし、決算期が異なる複数の高配当株に投資すれば、2~3か月に1回は、配当金の入金があります。
そして、この定期的に入る配当金を使って、定期的に再投資・買い増しをすることができます。
これが、高配当株の隠れたメリットです!
配当金で再投資できるなんて当り前じゃないか、全然隠れてないよ、と言われそうですが、このメリットは、特に、株式市場の下落・暴落の時に非常に有効です。
株式市場が暴落した時は、ピンチでもありますが、逆に買い増しをする大チャンスです。低い株価で買い増すことができますから。
長期的に見れば、株式市場は右肩上がりで成長していくので、低い株価で買い増せたら、将来は大儲けです。
しかし、暴落の際は、保有株式の含み損を抱えている場合が多く、そもそも買い増し用の現金が手元にないケースが多数派になります。
株価が下がって、買い増しをするにはチャンスなんだけど、そのためのお金が手元になく、黙って指をくわえて見ているしかない状況です。
ここで、配当金の出番です!
定期的に入金される配当金(キャッシュ)を、買い増しの原資として使えます。
買い増し用の現金余力がなくなりがちな株式市場の暴落時において、配当金によって現金余力を回復することができます。投資家にとっては、非常にありがたいです。
これは普段はあまり意識されませんが、暴落時には、配当金の隠れた大きなメリットになります。
「Cash is King.」
株式市場の暴落時に、よく言われる名言です。
現金は王様だ=暴落時に現金があれば安い株価で買えるという意味で、暴落時には、まさしく「配当金 is King!」になります。
キャッシュポジションとの関係
チャールズ・エリスは、その名著「敗者のゲーム」の中で、次にように述べています。
“投資家は、株式市場が上昇する「稲妻が輝く瞬間」に、市場に居合わせなければならない。”
⇒私は、この名著も参考にして、自分のキャッシュポジションをどうするか考え、原則としてフルインベストメントする(=現金余力は持たない)ことにしています。
株価が上がる「稲妻が輝く瞬間」を逃したくないからです。
⇒ただ、フルインベストメントだと、暴落時には、買い増し用の現金余力が残っていません。この問題を、定期的に入金される配当金が解決してくれます!
キャッシュポジションとの関係においても、現金余力を残しておく必要がないという点で、配当金は優れた利点を持っています。
まとめ
買いを狙っている企業の株価が下がったのに、現金余力がなくて買えない…
非常にくやしい状況ですが、結構な頻度で起こります。
そこに配当金が入金されて、助けてくれます。
暴落時は、資産が急激に減少する恐怖でなかなか買い増しには踏み切れませんが、配当金による現金余力は、背中を押してくれる存在でもあります。
配当金は、とても頼りがいのある相棒です!
今日も配当生活への道を一歩ずつ進む、ショウでした!
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