いよいよ、新NISAが2024年1月からスタートします。
新NISAは、制度が恒久化され、非課税期間が無期限になるなど、内容が大幅に拡充されました。
個人投資家にとって、非常に有利な制度です。これを活用しない手はありません。
今回は、この新NISAを使って何を買うのか、新NISAにおける自分の投資戦略を考えてみました。
新NISA制度の復習
新NISA制度のおさらいですが、新NISAの概要は下記の表をご参照ください。
※出所:金融庁HP
⇒新NISAで買えば、配当金や株式売却益にかかる税金は、無期限でゼロ(非課税)になります。
⇒年間投資枠(1年間の投資上限)は、つみたて投資枠120万円・成長投資枠240万円の合計360万円。
⇒生涯投資枠は、合計1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)。つまり、年間投資枠を考慮すると、最短5年で生涯投資枠を使い切ることができます。
⇒指定された投資信託は、つみたて投資枠でも成長投資枠でも買えます。
⇒高配当株などの個別株は、成長投資枠の方だけで買えます。
新NISAの投資戦略
私の新NISA投資戦略における大方針は、以下の通りです。
【成長投資枠】
●成長投資枠の生涯投資上限額1,200万円の9割を、減配しない累進配当ブラザーズその他の優良な高配当株に投資する。
●残り1割を「ドリーム枠」として、成長株に投資する。
ドリーム枠では、10年~15年で株価100倍(10倍じゃなくて100倍です!)を狙える可能性がある、スケールが大きい革新的な企業を3~4社程度買う。
【つみたて投資枠】
●当面は様子見して使わない。日経累進高配当株指数に連動する投資信託が新たに設定されて、つみたて投資枠で買えるようなるのを待ちたい。
【投資期間その他】
●最短の5年で成長投資枠を使い切るように投資する。
※成長投資枠の年間上限240万円×5年=成長投資枠の生涯投資上限1,200万円
●現在、私の税引後の手取り配当金は1か月当たり約20万円(=年間約240万円)。
これは、成長投資枠の年間上限240万円とほぼ同額です。この手取り配当金を再投資して、新NISAで使用する。
新NISA投資戦略の理由
自分の投資戦略については、理由や根拠を整理して明確に認識しておくことが大事です。
投資理由を明確に認識しておくことで、株式市場の暴落などがあっても、慌てて狼狽売りをしたり、不合理な方針転換をしたりすることなく、長期で一貫したブレない投資活動を行えます。
上記の私の新NISA投資戦略について、その理由は以下の通りです。
1.「増配しても永久非課税」の配当金を定期的に受け取れるから。
新NISAでは、受取り配当金にかかる税金約20%が無期限で非課税になります。
この配当金の非課税効果は非常に大きいと考えています。
配当金が将来の増配でどれだけ増えたとしても、永久に非課税です。
非課税の配当金をずーーーーーっと受け取れます。
例えば、成長投資枠1,200万円で、配当利回り4%の高配当株を10銘柄買ったとします。
この場合、受取り配当金は、1,200万円×4%=48万円(年額)です。
試算上の簡便化のため、これを配当金約50万円として計算します。
配当金50万円なら、通常の課税口座であれば、税金が約20%=10万円がかかります。税金差し引き後の手取り配当金は、年40万円(=50万円-税金10万円)に減ってしまいます。
しかし、新NISAであれば配当金は永久非課税ですから、丸々50万円の配当金(年額)を受け取れます。
よって、上記の場合、配当金について1年で10万円の非課税効果がありますから、10年で100万円、15年で150万円、20年で200万円、30年で300万円の非課税効果が生じます。
しかも、上記は、長期にわたって、増配が全くないという前提での数字です。
実際は、よっぽどダメな企業を除いて、10年20年といった長期にわたって増配がゼロなのは考えにくいので、非課税効果は上記数字を軽々と上回り、数倍に達すると想定されます。
なお、成長投資枠は上限1,200万円ですが、増配があっても、その投資枠を消化することはありません。投資枠の消化は、あくまでも投資した元本残高によるからです。
そのため、どれだけ配当金が増えても、その分は成長投資枠の消化には関係がないので、配当金が増えた分の非課税効果を全て享受できます。
2.増配による株価上昇の複利効果も永久に非課税だから。
当たり前ですが、増配が発表されると、通常は株価は上昇します。
そして、増配率=株価上昇率が大体成り立ちます。詳細は下記の記事ご参照。
例えば、増配率5%なら株価は5%上昇が想定されるので、受取り配当金がアップするのに加えて、株価上昇により高配当株自体の時価と含み益(キャピタルゲイン)もアップします。
長期間の間に、増配が何度も繰り返されると、配当金と含み益の額はドンドン複利で増えていきます。
膨れ上がる配当金と含み益は、新NISAであれば全額非課税ですから、その効果は非常に大きくなります。
これらの高配当株投資による成果は、インデックス投資を上回る可能性が高いと考えています。詳細は下記の記事ご参照。
3.高配当株投資は減配さえ避ければ負けることはないから。
高配当株投資は、減配が無いという条件であれば、負けることはありません。勝率100%、必勝です。詳細は下記の記事ご参照。
これは、新NISAで長期にわたって投資を行うに際し、非常に心強い事実です。長期で優良な高配当株に分散投資すれば、負ける可能性を低く抑えることができるからです。
だから、私は新NISAで高配当株をメインに投資します。
4.「ドリーム枠」で巨額の利益を得た場合でも非課税になるから。
無期限で非課税という新NISAの特長を利用して、株価100倍を狙うドリーム枠(成長投資枠の1割=120万円)を独自に設定します。
ドリーム枠を投資金額の1割までに限定することで、リスクを抑えます。
せっかくの無期限かつ非課税の新NISAですから、10年から15年程度の長期間の想定で、夢がある大きな利益を狙う作戦です。
長期投資を継続する自分へのご褒美、将来の楽しみにもなります。
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まとめ
新NISAでは、優良な高配当株への投資をメインとします。
これにより、増配率=株価上昇率で得られる、配当金(インカムゲイン)と株価上昇(キャピタルゲイン)の両方を、無期限の長期複利効果を得ながら、全て非課税でゲットする狙いです。
ドリーム枠は、長期投資での楽しみとしながらも、長期で株価100倍を狙えると考えられる革新的な企業を真面目に選別して投資します。
うまく行けば、巨額の利益を全額非課税で受け取れると思うとワクワクです!
新NISAは、配当生活・FIREへの道を歩むにあたって、大きな手助けをしてくれます。
しっかりと自分自身の考えを持って、活用していきましょう。
今日も配当生活への道を一歩ずつ進む、ショウでした!
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