株式投資は、買いのタイミングよりも、売り時の判断の方が難しいとよく言われます。
これは本当にそうだと感じます。売り時を間違えると、含み益がズルズルと減ったり、損切りできずに、大きな含み損を抱えるといったことにもなりかねません。
そこで、私は売りのタイミングのルールを設定し、その売り方のルールに基づき、できるだけ機械的に売却することを心がけています。
売りのルール
・高配当株の場合
・値上がり期待株の場合
高配当株は、増配傾向が続くことを前提条件として購入していますから、減配の発表があれば、原則として売却します。
但し、リーマンショックが起きた時などのように、企業側にやむを得ない事情がある場合は、総合的に判断して売却しないこともあり得ます。
これは、私にとって絶対的なルールです。損切りは非常に重要です。
値上がり期待株は値動きが激しいので、買った時の期待に反して10%下がった場合は、必ず損切りします。売り時を逃さず、損切りすることで、資金が塩漬けになるのを避けられます。
損切りで戻ってくる90%のお金で、また新しい株を買えばいいんです。
私も、一時期、損切りをしないで頑張ったこともありました。
しかし、新興株などは10%ダウンどころか、1週間で半値になることも珍しくありません。加えて、そこから買い値まで戻るのに、半年や1年以上かかることもあります。
いや、戻れば良い方で、10年間保有してても戻らない可能性もあります。
これまで、泣く泣く半値以下で損切りしたこともありました。
その経験から、今では上記のルール2を遵守しています。
なお、上記の損切りは、値上がり期待株に関してのことです。
高配当株は、減配がない限り、たとえ10%下がったとしても、配当金を受け取りながら保有し続けます。
例えば、株価1,000円で購入したとします。
この株が900円(10%ダウン)になったら、上記ルール2に基づき売却(損切り)です。
逆に、期待通りに株価が上昇して1,100円(10%アップ)になったら、1,050円(5%アップ)に売りの逆指値を入れます。
逆指値とは、ここまで下がったら自動的に売るという注文をあらかじめセットしておく方法です。
上記の場合、1,100円まで上昇した株価がその後1,050円まで下がってしまったら自動的に売却注文が実行されますので、売り時を逃しません。
この逆指値によって、少なくとも5%の利益は確実に取ることができます。
そして、この逆指値を入れた後、さらに株価が上昇して1,200円(20%アップ)になったら、逆指値の注文を修正して1,100円(10%アップ)に変更します。
こうすることで、10%の利益を確保します。
これを繰り返すことで確実に利益を得ることができます。機械的なので、あまり迷うこともないというのが、私にとって大きなメリットになっています。
上記ルール3の例によると、買い値1,000円の30%アップ(1,300円)になったら、逆指値を買い値の15%アップ(1,150円)に引き上げます。
但し、この場合、株式購入後の最高値である1,300円の10%マイナスは1,170円(=1,300円×90%)です。よって、ルール4を優先して、逆指値は1,170円に入れます。
こうすることで、最高値から10%下落した時点の株価で、必ず利益を確保するようにします。
以上のような売りのルールを実行することで、値上がり期待株で確保した利益を、高配当株にどんどん投資していきたいと考えています。
今日も配当生活への道を一歩ずつ進む、ショウでした!
コメント
大変勉強になります。
ルール3について、例えばプラス50%の時売りの逆指値は25%になっていると思うのですが
このあとプラス40%まで値が戻った時、逆指値を20%に下げるのでしょうか?
それとも「株式購入後の最高値から10%ダウンした時に全て売却する。」のルールで売却でしょうか?
ご意見を聞かせていただければと思いますよろしくお願いいたします。
こんにちは、ショウです。
ルール3についてさん、コメントありがとうございます。
私は、「株式購入後の最高値から10%ダウンで売却」のルールの方を優先しています。
元の記事は、言葉足らずでしたので、記事を修正してみました。
良かったら、ご参照ください。