3966ユーザベース(東証マザーズ)は、値上がり期待株の一つで、私も現在保有しています。
本ブログの記事に掲載した、値上がり期待株買いの3つの基準に照らして、ユーザベースを検討します。
基準A.業績が好調で成長していること
=原則として、売上高は前年比10%以上、営業利益は前年比15%以上の伸びを2年以上継続していること
ユーザベースの業績推移 単位:百万円、( )は前年比
2016年12月期:売上高3,081 営業利益250
2017年12月期:売上高4,565(48%増) 営業利益545(2.2倍)
2018年12月期予想:売上高9,000(2.0倍) 営業利益610(12%増)
売上高の増加の勢いは凄まじいです。
営業利益も2017年12月期には前年比2倍以上と伸びています。
2018年12月期予想の営業利益の伸びが落ちているのは、決算資料によると、アメリカでの新規事業立ち上げのための先行投資、およびM&Aによる一時的なものということです。
また、伸びが落ちているといっても、上記マイナス要因があるにも関わらず、前年比12%増もあります。
よって、基準Aはクリアです。
基準B.時価総額が1,000億円以下であること(できれば300億円以下が望ましい)
ユーザベースの時価総額は、約950億円です。よって、基準Bもクリアです。
基準C.今後も成長が継続する理由について、何らかのストーリーが描けること
ユーザベースの事業は2本柱です。
一つは、ビジネスデータベース・経済情報を提供するSPEEDAというシステムの運用・販売。
もう一つは、SNS型ニュースであるNewsPicksの運営。
SPEEDAは各企業に対して、導入・販売していくのですが、導入企業数は年々順調に伸びていて、現在は国内外で約900社に導入されています。
ここまで広がると基盤はがっちりですし、これからも広がっていくことが想定されます。
このSPEEDA事業は、ビジネスデータベース・経済情報を提供するものですから、一度導入されると、その後も継続して使用される可能性が高いものです。
つまり、ストック型ビジネスとなっており、導入企業数を積み上げれば積み上げるほど、加速度的に利益が増加していきます。
一方、NewsPicksは、SNS型のニュースアプリです。
皆さんも、ぜひスマホにダウンロードして、試しに利用してみてください。かなりの範囲まで、無料で利用できます。
ユーザベースは、NewsPicksでの広告と有料会員の会費で利益を得ています。
私もこのNewsPicksをダウンロードして使っていますが、実に面白いです。
NewsPicksは、毎日のニュースが閲覧できるとともに、各ニュースに対し、コメントを記入することができます。
例えば、トランプ大統領の発言がニュースになった場合、それについて、各人が意見や、この発言の背景はこういうことだとか解説を加えたりします。
興味深いのは、そのコメントをする人の名前や会社名・役職まで出ていることです。
ですので、ネット上で無責任に発言しているのではなく、責任をもって発言しているため、コメント欄も非常に盛り上がります。そのニュース分野の専門家もいます。
なお、特に肩書のない個人としてでも、当然発言ができるようになっています。
立場も背景も性別も国籍も、いろいろな人々からのコメントは非常に面白く、ためになります。サラリーマンなら、仕事上の知識としても活用できると思います。
このように、ある意味で何千人・何万人もが集まって議論ができるプラットフォームであるNewsPicksを持っていることは、ユーザベースにとって、大きな強みです。
もはや、後から参入した他社が、NewsPicksを超えるプラットフォームを作るのはほぼ不可能と言っていいと思います。
そして、ユーザベースはこの日本で成功したNewsPicksのビジネスモデルを、現在アメリカでも立ち上げて拡大しようとしています。
本年8月にアメリカのネットメディアのクオーツ社を買収するという大型投資もしています。
上記のSPEEDAとNewsPicksという2本柱は、立ち上げ時期から成長拡大の収穫期を迎えようとしているところです。
ここからどこまで大きくなっていくのか、海外展開も含め、楽しみで楽しみでたまりません。
結 論
以上を総合的に考慮し、値上がり期待株としてユーザベースは買いと判断しています。
特に、SPEEDAとNewsPicksの2本柱という基盤がしっかりしていながら、成長・拡大が期待できるという点が魅力的です。
今日も配当生活への道を一歩ずつ進む、ショウでした!
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