サラリーマンの生涯年収(※)は、平均で約2億円~3億円弱と言われています。
※就職してから定年までの間に稼ぐ給料(ボーナスを含む)の総合計額
この生涯年収を、配当金によって、大幅にアップさせることが可能です。
配当金には強い味方が存在するからです。
それは、増配による「複利の力」です。複利は、すごい効果・パワーを持っています。
あの天才物理学者アインシュタイン博士が、「人類最大の発明は、複利である」との言葉を残しているほどです。 ※諸説あります
複利のすごいパワー
複利とは、元本に利息を組み入れて計算することです。
例えば、当初の元本が100万円で、年利10%の利息が複利で付く場合、
1年目:100万円×1.1=110万円
2年目:110万円×1.1=121万円
3年目:121万円×1.1=133万円
というように、利息が利息を産み、どんどん膨らんでいきます。複利のパワーは、その期間が長ければ長いほど、強大な効果を発揮します。
なお、複利には、「72の法則」という、覚えておくと非常に役に立つ公式があります。
72を複利の利率で割れば、元本が2倍になるまでの年数が分かるというものです。
例えば、当初の元本100万円が2倍の200万円になるには、
年率3%の複利の場合、72÷3=24ですので、24年かかります。
年率6%の複利の場合、72÷6=12ですので、12年かかります。
これは、金融商品への投資を検討する上で、非常に便利に使える法則です。
生涯受取り配当金
収入源が給料しかない場合、生涯年収=受け取る給料の合計額 となります。
ですが、高配当株への投資を行えば、
生涯年収=給料の合計額+“生涯にわたって受け取る配当金の合計額”
になります。
しかも、給料であれば、もらえるのは定年までですが、配当金は、その株式を保有している限り、文字通り生涯、死ぬまでずっと受け取ることができます。
もっと言えば、本人が死んだ後も、その株式を相続した家族が受け取ることができます。
複利によって、この生涯にわたって受け取る配当金の合計額がどれくらいになるのか、以下のケースを試算してみます。
前提条件:
1.今から高配当株への投資を始める。今は受取り配当金はゼロ。
2.高配当株のA社の株式を、毎年60万円(=ボーナスからの拠出も合わせて、平均毎月5万円)購入する。
3.A社株式を購入する際の税引後配当利回りは常に3%とする(=税引前の通常の配当利回り3.8%、配当金にかかる税金は20%)
4.A社の増配率は(※)は毎年8%とする(NTTの直近3年間の平均増配率8%から想定) ※増配率=今年の配当額÷昨年の配当額
毎年8%の増配率ということは、年率8%の複利で配当金が増えていくことを意味します。
上記の条件で試算すると、税引後の受取り配当金は、以下のようになります。
10年間累計の配当金:127万円
20年間累計の配当金:662万円
30年間累計の配当金:2,077万円
40年間累計の配当金:5,395万円
50年間累計の配当金:1億2,817万円
もし今30歳で、80歳まで生きるとして、上記の条件で毎月5万円を投資すれば、死ぬまでの50年間で、税引後の手取り配当金を1億2千万円以上受け取れます。
通常の給料での生涯年収に、プラス1億2千万円されるわけですから、人生に相当の余裕・ゆとりが生まれます。場合によっては、途中で会社をリタイアして、配当生活に移行できるケースもあるでしょう。
なお、ここでの前提条件では、毎月の平均購入額を5万円にしていますが、これを2倍の10万円にした場合、上記試算結果の受取り配当金額合計の額も2倍になります。
毎月の平均購入額が2分の1なら、受取り配当金額合計も上記資産結果の2分の1です。
そして、忘れてならないのが、この配当金に加えて、投資した元本分の高配当株の時価が、資産として残っているわけです。
超々スーパー保守的に見て、投資元本と将来の時価が同じ(購入時の株価と将来時点の株価が同じ)だったと想定すると、各期間で受け取れる合計資産額は以下になります。
10年間の合計資産:配当金累計額127万円+600万円(年60万円×10年)=727万円
20年間の合計資産:配当金累計額662万円+1,200万円(年60万円×20年)=1,862万円
30年間の合計資産:配当金累計額2,077万円+1,800万円(年60万円×30年)=3,877万円
40年間の合計資産:配当金累計額5,395万円+2,400万円(年60万円×40年)=7,795万円
50年間の合計資産:配当金累計額1億2,817万円+3,000万円(年60万円×50年)=1億5,817万円
※実際には、増配を続ける高配当株の株価は上昇するため含み益が生じますので、現実は上記以上の金額になります。
まとめ
複利のパワーは本当にすごいですね。私は、エクセルで複利の計算をするのが大好きです!
生涯年収がこれだけ増えるのですから、高配当株への投資という戦略は合っていると考えています。逆にやらないと、これだけの差がついてしまう可能性があるとも言えます。
継続的に、できるだけ多く、高配当株へ投資していこうと思います。
この複利のパワーを最大限に活用するには、少額でもいいので、何よりもまずは投資をスタートすることが重要になります。
今日も配当生活への道を一歩ずつ進む、ショウでした!
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