3937 Ubicom(ユビコム)ホールディングスは、値上がり期待株の一つで、私も現在保有しています。
本ブログの記事に掲載した、値上がり期待株買いの3つの基準に照らして、ユビコムを検討します。
基準A.業績が好調で成長していること
=原則として、売上高は前年比10%以上、営業利益は前年比15%以上の伸びを2年以上継続していること
ユビコムの業績推移 単位:百万円、( )は前年比
2017年3月期:売上高2,992 営業利益237
2018年3月期:売上高3,208(7%増) 営業利益322(35%増)
2019年3月期予想:売上高3,800(18%増) 営業利益480(49%増)
売上高の伸びは順調、営業利益は素晴らしい勢いで伸びています。儲かっています。
よって、基準Aはクリアです。
基準B.時価総額が1,000億円以下であること(できれば300億円以下が望ましい)
ユビコムの時価総額は、約130億円です。まだまだ小型で、時価総額の点からは成長余地が非常に大きいです。よって、基準Bもクリアです。
基準C.今後も成長が継続する理由について、何らかのストーリーが描けること
ユビコムは、IT開発会社であり、グローバル事業とメディカル事業が2本柱です。
3Aと称する3つのA(AI、Analytics、Automation)に関するコア技術を活かして、自動車・金融・医療・製造業向けにITシステムを提供しています。
AI・・・人口知能
Analytics・・・ビッグデータと分析
Automation・・・自動化/ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)
さすが、IT系の会社だけあって、横文字が多いですね(笑)
最近よく耳にする、車の自動運転、RPAによる業務の自動化、医療ビッグデータの分析、レセプト点検ソフトの開発など、ユビコムは最先端の事業を手がけています。
レセプトとは、病院が健康保険組合等に提出する、自らの診療報酬の明細書兼請求書です。このレセプトに基づき、健保組合から、病院に診療報酬が支払われるため、非常に重要な書類となっています。
患者さんの診察のたびに必要な書類ですから、病院全体では膨大な量になりますし、正確性も求められるので、ITシステムで処理する必要があります。
ユビコムのレセプト点検ソフトは、約14,000の医療機関に導入されていて、なんと国立病院の約6割が導入しています。そして、導入医療機関は順次拡大中です。
レセプトは、病院事業の根幹を成すものですから、一度導入されたレセプト点検ソフトは、よっぽどのことがない限り、継続して使用されます。
よって、この事業はストック型ビジネスモデルであり、ユビコムの大きな強みとなっています。導入医療機関を積み上げれば積み上げるほど、加速度的に儲かります。
ユビコムのもう一つの強みは、海外での人材を活用したシステム開発です。
1997年からフィリピンに進出しており、現地の優秀なフィリピン人スタッフを多数雇用しています。
フィリピンの強みは、人件費・物価が安いこと、そして英語が母国語であることです。
これはIT業界にとって、大きなメリットです。
システム開発は、パソコンさえあれば、世界中のどこでもできますから、わざわざ人件費の高い先進国で行う必要はありません。
ユビコムは、このメリットによって、日本や欧米諸国からシステム開発を受注することが可能です。
また、ユビコムは、フィリピンの財閥系巨大企業やフィリピン政府との結びつきも強く、ユビコムとフィリピン企業との契約調印式に、フィリピンのドゥテルテ大統領が出席したほどです。
この点を活かして、ユビコムは、フィリピンのトップクラスの大学から優秀な学生を採用できています。しかも、日本に比べれば格安の給料で。
なお、フィリピンのトップクラスの大学であれば、世界的に見ても非常に優秀であり、日本なら国立の旧帝国大学レベルか、またはそれ以上のレベルと言ってもよいと思います。
さらに、ユビコムは、本年9月に、株式会社Liquidとの資本業務提携を行いました。
Liquidは、生体認証による本人認証・決済サービスを手がけている会社で、業界では非常に有名です。
上記のように、ユビコムの事業は、しっかりとした基盤がある上に、成長の材料が目白押しです。まだまだ時価総額も小さいので、今後どこまで成長・拡大していくのか、とても楽しみです。
結 論
以上を総合的に考慮し、値上がり期待株として、ユビコムは買いと判断しています。
特に、社会的に必要なメディカル事業の基盤がしっかりとあって、かつ時価総額が小さいため、事業の成長・拡大による今後の株価上昇余地が非常に大きい点が魅力的です。
今日も配当生活への道を一歩ずつ進む、ショウでした!
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