投資の世界では、「卵は一つのカゴに盛るな」と言われ、複数の投資対象に分散投資することが重要とされます。
それは、十分に承知していますし、その通りだと考えています。
しかし、分散投資と反対の「集中投資」にも、非常に魅力があり、夢がある投資法です。
集中投資はリスクが高まりますが、うまくいった場合の投資効率はとても高くなります。2倍・3倍・5倍といった大きな投資成果をゲットできる可能性もあります。
これは、集中投資に惹かれてしまう理由でもありますね。ああ、夢の集中投資をしてみたい(笑)
今回は、あえて1社に集中投資をするなら、どの高配当株を買うだろうか、どれを買えば良いだろうか?という点について、考えてみたいと思います。
仮に集中投資をするならという観点で見ることで、今後の投資対象の選別につながっていくと考えています。
あなたは、1社だけに集中投資するとしたら、どの高配当株企業を買いますか?
なお、下記はあくまでも一つの意見であって、異なる見解もあり得ますし、分散投資を否定するものでもありません。実際に投資する場合は、自己責任で行ってください。
集中投資の候補対象とする銘柄
たくさんある高配当株の中から1社を選ぶのは大変なので、今回は、過去記事「高配当株の選び方~実践編~」の選定で最後に残った15社の中から1社に集中投資するなら、という前提で考えます。
具体的には、下記の15社の中から、最終的に1社だけを選びます。
・8316三井住友FG
・8309三井住友トラストHD
・8593三菱HCキャピタル
・8725MS&ADインシュアランスグループHD
・8306三菱UFJFG
・1605INPEX
・1928積水ハウス
・1925大和ハウス
・8591オリックス
・8766東京海上HD
・8031三井物産
・8058三菱商事
・9433KDDI
・9432NTT
・4063信越化学
集中投資銘柄の第一次選抜
上記の残った15社の顔ぶれは、いずれも甲乙つけがたい優良な高配当株企業ですので、選択に迷いますね。
ここは、心を鬼にして(笑)、選んでいきます。
1社に集中投資するわけですから、配当金が減らされる事態は、何としても避けなければなりません。集中投資で減配があると、ダメージがでかいです。
ですので、まずは、減配しない累進配当を長年継続している「累進配当ブラザーズ」を、候補として選抜します。
第一次選抜の通過企業は下記6社になります。
・8316三井住友FG
・8593三菱HCキャピタル
・8591オリックス
・8766東京海上HD
・8058三菱商事
・9432NTT
集中投資銘柄の第二次選抜
残った6社、三井住友FG・三菱HCキャピタル・オリックス・東京海上HD・三菱商事・NTTから絞り込んで、2社を選びます。
けど、どれも良い会社で迷ってしまう。嬉しい悲鳴ですね。
1社に集中投資するので、今度は、利益をたくさん稼ぐ会社という観点でピックアップしてみます。
配当金の源泉となる利益をたくさん稼ぐ会社は、将来も安定して配当金を払い続けることができるという考え方です。
ここでは、経常利益ランキング表を使って、選抜します。
直近年度の経常利益ランキングでは、
第2位:NTT 1兆7,900億円
第4位:三菱商事 1兆2,900億円
第10位:三井住友FG 1兆400億円
上記のうち、三菱商事は、資源価格に業績が影響されやすいという面があるため、相対的な安定感を重視して、今回の対象からは外します。
ということで、NTTと三井住友FGが残りました。
集中投資銘柄の最終選抜
さあ、いよいよ最後の選択です。
1社だけに集中投資するなら、NTTか、それとも三井住友FGか。うーん、2択になっても、迷ってしまうなあ。
ここで、現在(2022年10月28日)の両社の配当利回りを確認してみます。
・NTT:配当利回り2.9%
・三井住友FG:配当利回り5.3%
配当利回りの高さでは、三井住友FGが圧勝ですね。
NTTは、増配もしていますが、それ以上に株価が好調に上昇しているため、配当利回りが相対的に低めに出ています。
配当利回りに大きな差があるため、最終的に、三井住友FGを選択します!
この1社を選んだ総合的な理由
高配当株1社に集中投資するなら、三井住友FGを選ぶという結果になった理由を、総合的にまとめます。
●三井住友FGを選択した理由
1.累進配当政策の公約
三井住友FGは、減配しない累進配当政策を対外的に宣言し、国内外の投資家に対して公約しています。
累進配当政策とは、減配をせず、少なくとも前年の配当を維持するか、または増配を実施するという配当方針のことです。
これは、株主にとって、驚異的にメリットがあります。
累進配当政策は、たとえ業績が悪い年でも、最低でも前年の配当と同じ金額は支払われますし、業績好調な年は増配が実施されます。
株主は、安心して長期的に株式を保有することができます。
この累進配当政策を公約しているという点が、三井住友FGを選択した大きな理由です。
2.安全性・安定性
三井住友FGは、経常利益ランキング10位で、1兆円以上の利益を稼ぐ、超々大企業です。
強固な事業基盤を有し、日本国が引っくり返りでもしない限り、倒産することも考えられません。
この安全性・安定性は、1社への集中投資を検討するにあたって、魅力的です。
3.高い配当利回り
三井住友FGの配当利回りは5.3%(2022年10月28日現在)と、非常に高く魅力的な水準です。
最初のスタート地点が高いと、将来の増配で、取得価格ベースの配当利回りが10%以上に達するのも相対的に早くなります。
いつも思うのですが、上記1や2のような利点がある三井住友FGの配当利回りが5%を超えているなんて、何かのバグか間違いなんじゃないかと。
これこそ、まさしく、道ばたにお金が落ちているから、それを拾い上げればいいという状態なのではないか。
いや、でも、何か見落としているのではないか、罠かもしれない、と思って、再度調べますが、やっぱり三井住友FGは優良な高配当株企業としか思えません。
現時点で、5%を超える高い配当利回りは、間違いなく魅力的です。
4.株主還元意識の高さ
高配当や自社株買い、累進配当政策に、三井住友FGの株主還元意識の高さが表れています。
それに加えて、私が感銘を受けたのは、三井住友FGの太田社長のインタビュー記事です。
上記のインタビューの中で、太田社長は、
『毎年安定的な収益を上げて配当利回りが5%を超えているにも関わらず株価水準が割安であることを「Shame(経営者として恥ずかしい)」という言葉で表現』しています。
ここまで率直に、上場企業の社長がShameという表現で語ってくれるほど、株価や配当への意識が高いのは素晴らしいと思います。株主として嬉しいです。
この姿勢があれば、将来的に、同社の経営陣がProud(経営者として誇りに思う)と言えるくらいの株価水準にまで、きっと引き上げてくれると考えています。
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まとめ
今回は、「1社だけに集中投資するとしたら、どの高配当株企業を買うのか」について、考えてみました。
夢の1社集中投資は、リスクが巨大化するので、実行するのはなかなか難しいです。
でも、1社だけに集中投資するならという観点で選んだ銘柄は、今自分が考えるNo.1の投資先という意味でもあります。
今後は、今回選抜した三井住友FGへの投資割合を少しずつ増やしていきたいと考えています。
私の場合は上記のような結果でしたが、あなたが1社だけに集中投資するとしたら、どの会社を選びますか?
それを考えてみるのも、きっと楽しいと思います!
今日も配当生活への道を一歩ずつ進む、ショウでした!
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