一般的に、高配当株は成熟した大企業が多く、業績の高成長はあまり期待できません。
けれど、もし高配当なのに高成長(グロース株)という性質を持つ、両方いいとこ取りのような株式銘柄があったらどうでしょう?
それは、理想的な投資対象と言ってもいいかもしれません。
インカムゲイン(配当金)とキャピタルゲイン(高成長による大幅な株価上昇)の両方を狙えるからです。
果たして、そんな都合のいい銘柄があるのか、今回探してみました!
なお、下記では具体的な銘柄名が出てきますが、投資は自己責任で行ってください。
対象企業のピックアップ
今回の目的は、「高配当なのに高成長」な銘柄を探すことですから、まずは高成長株(グロース株)のグループを対象とします。
そこで、簡易的な方法として、東証グロース市場に上場している企業を、高成長株の候補対象企業としてピックアップします。
よって、東証グロース上場企業の中から、高配当かつ高成長の両方を併せ持つ企業を探していきます。
対象企業の絞り込み
高配当かつ高成長の企業を絞り込んでいきます。
≪高配当の条件≫
一般に、高配当株企業と言えば、配当利回り3%以上のイメージがありますが、今回は高成長も兼ねる銘柄なので、高配当については少し条件を緩やかにして、配当利回り2%以上を条件とします。
≪高成長の条件≫
以前、当ブログにて、「値上がり期待株、3つの買いの基準」という記事を書きました。
今回は、これらの基準のうち、基準Aを使用します。
『基準A.業績が好調で成長していること
=原則として、売上高は前年比10%以上、営業利益は前年比15%以上の伸びを2年以上継続していること』
→まとめると、東証グロース上場企業のうち配当利回り2%以上で、売上高成長率10%以上かつ営業利益成長率15%以上を2年以上継続している企業を探します。
→結果は下記の表になります。
〇が2つ付いている企業5社(太字)が該当しました。
※2022年11月4日現在のヤフーファイナンス配当利回りランキング(東証グロース市場)と四季報を使って作成しています。
→ただし、上記5社のうち、2987タスキは投資用マンション販売を主力事業としていて、業績不安定の懸念があるため、外します。
また、9326関通は、本年6月に行使価額修正条項付新株予約権(いわゆるMSワラント)を発行していますので、投資対象から外します。MSワラントは、投資家にとっては基本的に好ましくないと考えます。
→よって、最終的に、2173博展・6180GMOメディア・3695GMOリサーチの3社が候補として残りました。
高配当かつ高成長の候補企業の概要
●2173博展(はくてん)
企業や団体のイベント・展示・販促を支援。時価総額64億円。配当利回り2.49%
●6180GMOメディア
広告・メディア運営。ECメディアが利益の柱。GMOの子会社。時価総額31億円。配当利回り2.33%
※会計上の収益認識基準適用で売上高は見かけの数字が半減するが、実質的には増収見込み
●3695GMOリサーチ
マーケティング調査のプラットフォームを提供。アジア16か国に進出。GMOの子会社。時価総額66億円。配当利回り2.24%
まとめ
高配当なのに高成長(グロース株)の候補企業は、上記の3社が最終的に残りました。
(なお、あくまでも候補ですので、実際に投資をする際には、さらに調査が必要です)
私は、残った3社だと、GMOリサーチが気になります。
市場調査業務は、なくなることはないでしょうし、これからの時代、ますます必要とされます。
成長を続けるマーケットであるアジアでの事業がうまく拡大していけば、急速な利益成長も見込めるかもしれません。
他の2社を含め、自分のウォッチリストに入れて、今回の3社を監視銘柄として、継続的に動向を見ていきたいと思います。
今日も配当生活への道を一歩ずつ進む、ショウでした!
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