※本記事は、2021年版に更新しました。下記ご参照ください。
5857アサヒホールディングスは、高配当株の一つで、私も現在保有しています。
なお、アサヒビールの持株会社のアサヒグループホールディングスと会社名がよく似ていますが、別の会社です。
本ブログで書きました、高配当株買いの4つの基準に照らして、アサヒホールディングスを検討します。
基準1.配当利回りが3%以上(税引前)
アサヒホールディングスの予想配当利回りは約4.6%の高さ。基準1は余裕でクリアです。
基準2.直近5年以上、増配傾向が続いていること(最低でも前年の配当金額を維持していること)
アサヒホールディングスの配当金の推移
2015年3月期:60円
2016年3月期:60円(前年と同額)
2017年3月期:60円(前年と同額)
2018年3月期:63円(前年比5%増)
2019年3月期:120円(前年比90%増)
2020年3月期:130円(前年比8%増)
2021年3月期予想:140円(前年7%増)
アサヒホールディングスは、増配傾向が継続していることから、基準2もクリアです。
2017年3月期決算で、アサヒホールディングスは海外子会社の減損損失を計上したため、大幅に利益が減少しました。しかし、その時でも、経営陣は前年と同じ配当額を維持して、翌年から増配に転じています。
また、アサヒホールディングスは2018年10月25日に、配当性向30%から配当性向50%へと配当方針を変更することを発表しました。配当性向50%とは、儲けた利益の50%を配当金として株主に支払うという意味です。
同時に、新配当方針に基づき、配当金を74円から120円に大幅増配することも発表しました。
2020年4月30日の決算発表では、コロナショックにも負けずに、21年3月期の配当金予想を増配しました。
経営陣の株主還元・配当への意識は非常に高く、アサヒホールディングスの増配傾向は続くと推定されます。
基準3.倒産リスクがほぼ無いと考えられること
アサヒホールディングスは、売上高約1,300億円、時価総額約1,200億円、東証一部上場の大企業であり、倒産リスクは低いと想定されます。
基準4.業績が好調または堅調であること
アサヒホールディングスは、金・銀・プラチナなどの貴金属とレアメタルの再生事業(リサイクル)、および産業廃棄物処理事業を行っています。
捨てられるパソコン・スマホや、電子・半導体の工場から廃棄処分される電子基板・廃液、歯科医院・義歯工場から発生する金歯・銀歯、研磨くずなど、そのままではゴミとして処理されてしまうものの中にも、貴重な金・銀・プラチナ・パラジウムなど、貴金属・レアメタルが含まれています。
それらのゴミに含まれる貴金属・レアメタル(都市鉱山とも言われます)を、アサヒホールディングスは、特殊な技術で取り出してリサイクルしています。
これは、貴重な金属資源のリサイクルとして、環境保護に貢献する事業となっています。さらに、資源の少ない日本にとっても、もはや欠かせない事業です。
トランプ大統領の中国への関税課税方針によって、米中貿易摩擦の問題は続いています。
中国は、米国への反撃手段の一つとして、世界シェアが高い中国産のレアアース(=レアメタルの一種)の輸出制限を検討していると発表しました。
この点でも、貴金属・レアメタルの再生事業を行う、アサヒホールディングスが注目される可能性があります。
今後、環境保護や資源の再利用の流れはますます強まると想定され、アサヒホールディングスの事業に対する社会的な需要・ニーズはさらに高まっていくと予想されます。
また、これらの事業には専門的な特殊技術が必要であり、簡単に参入できるものではありません。参入障壁が高い事業です。
そして、直近でアサヒホールディングスへの大きな追い風となっているのが、金価格の歴史的な高騰です。金価格は、1グラム6,000円を突破し、史上最高値の更新を目前にしています。
貴金属価格の相場の上下に伴い、業績の数字には、年により多少のアップダウンがありますが、おおむね業績は堅調であり、配当を維持できなくなるほど大きく悪化することはないと考えています。
結 論
以上を総合的に考慮し、高配当株として、アサヒホールディングスは買いと判断しています。
特に、同社の事業に対する社会的なニーズの高さ・貴金属への根強い需要が見込める点が魅力的です。
今日も配当生活への道を一歩ずつ進む、ショウでした!
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