「おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密」
著者:高井浩章
を読みました。投資本ですが、読後感がとても爽やかな一冊です。
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お金や経済、投資のことを学べる上に、爽やかな気分になれるので、なんだかお得な感じです。
これは、この本が中学校を舞台とした青春小説の形式を取っているところから来ています。
中学校の“そろばん勘定クラブ”で、主人公たち3名が出会います。
そろばんの名が付いていますが、そろばんを使うことはなく、お金について考えるクラブです。
中学2年生のサッチョウさん(木戸隼人)とビャッコさん(福島乙女)、そしてカイシュウさん(江守先生)
⇒それぞれクラブでのニックネームで、幕末の薩摩藩・長州藩の薩長、白虎隊、勝海舟が由来です。
サッチョウさんは、バスケットボールが好きな、普通の中2の男の子。
ビャッコさんは、町一番のお金持ちの娘で、成績優秀・容姿端麗な女の子ですが、家族のことで悩んでいます。
カイシュウさんは、学校の先生ではなく、このクラブだけの先生で、経歴不明の謎の大男。
そろばん勘定クラブは、顧問のカイシュウさんがお題を出して、サッチョウさんとビャッコさんが答えを考えるという基本的な流れ。時々、課外授業もします。
さらに、サッチョウさんのビャッコさんへの淡い恋心も描かれる、青春小説の一面もあります。
そして、そろばん勘定クラブでのお題が実に面白くて、タメになるんです。例えば、こんな感じです。
2時間目:お金を手に入れる6つの方法
4時間目:リーマンショックはなぜ起きた
5時間目:もうけは銀行家、損は国民に
8時間目:「フツー」が世界を豊かにする
12時間目:「タマゴ」がわかれば世界がみえる
15時間目:低金利の真犯人は「市場の力学」
16時間目:株式投資と「神の見えざる手」
17時間目:貧富の格差が広がる理由
お題に関するクラブでのやり取りで、読者も、お金や投資について、今まで分かっていたつもりで分かっていなかった根本的な仕組みが、腹落ちするように身に付きます。
なにせ、登場人物たちは中学2年生です。彼らにも分かるように、クラブでの授業が展開されるので、読者である我々にとっても、非常に分かりやすいです。
お金や投資の知識・仕組みが身に付いて、かつ爽やかな読後感も得られる、おススメの一冊です。良かったら、皆さんもぜひ読んでみてください。
今日も配当生活への道を一歩ずつ進む、ショウでした!
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