株式市場の「暴落くん」のことを知っておこう!

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株式市場の暴落の象徴

 

現在、株式市場は、インフレや米国の金利引き上げ、ロシアのウクライナ侵攻など、不安定な情勢になっています。

米国の利上げは当面続く見込みであり、株式市場へのマイナス影響や暴落も懸念されている状況です。

 

このような状況の中では、毎日毎日続く株価の下落に対して、個人投資家は恐怖にとらわれて、狼狽売りをしたりして、後で振り返ってみると底値で売却していたなど、非合理的な行動を取ってしまうこともあります。

 

こういったことを防ぐためには、あらかじめ最悪の事態を想定しておくことが重要です。

 

株式市場の暴落とはどういうものか、「暴落くん」のことを前もって知っておけば、それが現実になった時も、不安や恐怖に耐えることができ、逆に暴落をチャンスに変えることができます。

 

今回は、直近の暴落で記憶にも新しいコロナショックを題材に、暴落くんのことを知り、備えるための対策について、書いてみたいと思います。

 

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対策1:自分の行動の振り返り

2020年3月、コロナショックが発生し、株式市場は暴落しました。

 

この時、あなたはどのように行動しましたか?

例えば、

・暴落の恐怖で、何もせず見てるだけだった。

・慌てて、保有している株式を売却してしまった。

・暴落に負けず、株式を買うことができた。

 

⇒それでは、将来、次の暴落が起きた時は、どのように行動したいですか?

 

⇒前回暴落時の自分の行動を振り返って、改めて認識しておくことで、次回の行動につなげることができます。

次回暴落時に自分はどのように行動すればよいか、今のうちに考えてみておいて下さい。

 

⇒暴落で一時的に下がっても、長期的に見れば株式市場は右肩上がりであることは歴史が証明していますので、私の場合は、次回暴落の時は、株式をたくさん買い増ししたいと考えています。

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対策2:暴落時の下落率の把握

過去の暴落時に、株価が実際にどれくらいの率で下落したかを知っておくと、将来に暴落が発生した場合に最大でどの程度下落するのか、どの程度で下げ止まるのか、予測して心構えをしておくことができます。

 

この予測は、あくまでも過去の数字からの推定となりますが、何も知らずに、毎日続く株価下落の恐怖に耐えるより、これくらいで下げ止まりそうという一つの目安を持っておくと、メンタル面での強い武器となります。

 

●日経平均株価

コロナショックでは、2020年3月に、日経平均株価16,358円の安値を付けましたが、その直前の高値は2020年1月の24,115円です。

よって、24,115円から16,358円の下落率は、マイナス32%になります。

 

次回暴落時も同様に、少なくともマイナス30%~40%程度の株価下落は起こり得ることが分かります。

 

ちなみに、100年に1度の大暴落と言われるリーマンショックの際には、日経平均の下落率はマイナス60%程度です。2008年のリーマンショックから14年が経過し、当時の金融状況と今とでは大幅に変わっているので、今回は比較的直近のコロナショックの数値を参照しました。

 

株価指数だけでなく、個別銘柄の方も見ておきましょう。

事例として、コロナショック時に、高配当株の三井住友FG、三菱商事、NTTの株価動向がどうだったか見てみます。

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●三井住友FG

・コロナショック時の安値(2020年3月):2,507円

・直前の高値(2019年12月):4,145円

・下落率:マイナス39%

 

●三菱商事

・コロナショック時の安値(2020年3月):2,148円

・直前の高値(2019年12月):2,960円

・下落率:マイナス27%

 

●NTT

・コロナショック時の安値(2020年3月):2,153円

・直前の高値(2020年2月):2,908円

・下落率:マイナス26%

 

高配当株の代表的な個別銘柄も、暴落時には、少なくともマイナス25%~40%程度の下落があり得ることが想定できます。

但し、上記の高配当株たちは、コロナショック時においても、いずれも減配はしていませんので、株主が受け取る配当金は減りませんでした。

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対策3:暴落の疑似体験

映画を見て、暴落を疑似体験しておくことも効果的です。

 

過去の実際の暴落と、暴落直前のバブル状態がどのようなものだったのか、映画で疑似体験ができます。

 

おすすめの映画は、米国住宅バブルとリーマンショックでの暴落を描いた「マネー・ショート」です。

詳細内容は下記ご参照ください。

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まとめ

上記のように、株式市場の暴落時には、株価が直近高値から少なくとも3割~4割程度は下落する可能性があるということを、覚悟しておく必要があります。

(なお、これは過去の実績なので、上記以上に下落する可能性もあります)

 

暴落中の底値(最安値)を当てるのは神様にしかできませんが、この3割~4割程度の下落率は、暴落中に何回かに分けて買い向かう時の一つの目安にもなります。

 

株式市場は、長期的には右肩上がりで上昇していきます。しかし、株式市場に長期投資を行うにあたって、一時的な暴落は避けることができません。

時々やってくる「暴落くん」のことを知って、ちゃんと仲良く付き合っていくことで、投資の成果を上げていきましょう。

 

慣れると、株式市場が暴落した際には、「おー、暴落くん久しぶり。会いたかったよ!」みたいな気持ちにもなりますよ(笑)

 

今日も配当生活への道を一歩ずつ進む、ショウでした!

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