本年10月17日に、岸田総理も出席して、第1回の資産所得倍増分科会が開催されました。
この分科会にて、岸田内閣が掲げる「資産所得倍増プラン」の内容が議論されます。
今後決定される資産所得倍増プランの具体的な内容次第で、株式市場や投資家に大きな影響があります。ぜひとも、投資を促進する良いプランになって欲しいと思います。
今回は、資産所得倍増分科会について、書いてみました。
分科会のメンバーに意外な人が入っているのが、興味深いです。
資産所得倍増分科会とは?
・資産所得倍増分科会とは、新しい資本主義実現会議の下に設置された会議体。
・分科会の目的は、資産所得倍増プランについて検討を行うこと。
分科会のメンバー
資産所得倍増分科会のメンバーは、以下の通りになっています。
●分科会長
・新しい資本主義担当大臣 →山際経済再生担当大臣のことです。
●構成員
・大江 加代:確定拠出年金アナリスト、オフィス・リベルタス代表取締役
・熊谷 亮丸:株式会社大和総研副理事長
・八田 潤一郎:慶應義塾大学学生、学生投資団体USIC元代表
・宮本 佐知子:金融エコノミスト、西日本フィナンシャルホールディングス社外取締役
・山﨑 達雄:国際医療福祉大学特任教授 →財務省の前財務官です。
⇒目を引いたのが、八田さんです。
慶応大学3年の現役大学生。学生投資団体USIC(ユーシック)のメンバーで前代表。
学生投資団体USICとは、学生に金融を学べる場 + 企業に学生とのつながりを提供する活動をしている、全国32大学1100人以上で構成される日本最大の金融系学生団体です。
東大、京大、一橋大、大阪大、名古屋大、東北大、早稲田、慶応、上智、明治、立教、同志社、関西など、全国的に各エリアの大学生がメンバーになっています。
⇒学生投資団体の大学生が、政府の資産所得倍増分科会のメンバーになっているのは驚きましたし、時代も進んだのかなと思いました。
実際のこの分科会への影響力がどれくらいあるのか分かりませんが、投資がますます必要になってくる若い世代の代表として、どんどん意見を出してくれることを期待します。
資産所得倍増分科会での議論
資産所得倍増分科会では、以下につき検討し、「資産所得倍増プラン」の案をまとめる予定です。
―――以下、第1回資産所得倍増分科会の資料から抜粋―――
・我が国個人の金融資産 2,000 兆円のうち、その半分以上が預金・現金で保有されている。家計が豊かになるために家計の預金が投資にも向かい、持続的な企業価値向上の恩恵が家計に及ぶ好循環を作る必要がある。
・本年末に総合的な「資産所得倍増プラン」を策定する。
・NISA の抜本的拡充・恒久化
個人金融資産を貯蓄から投資にシフトさせるべく、NISA の抜本的拡充や恒久化について検討し、本年末の来年度税制改正において結論を得る。
・iDeCo 制度の改革
iDeCo の加入可能年齢の引上げなど、iDeCo 制度の改革について検討し、本年末の来年度税制改正において結論を得る。
・中間層を含む幅広い層の資産形成支援
①消費者に対して中立的で信頼できる助言者制度の創設を進める。このため、準備費用の確保及び助言者の養成の支援を図る。
②安定的な資産形成の重要性を浸透させていくための金融教育の充実を図る。
≪参考≫
まとめ
資産所得倍増分科会のミッションは、岸田内閣の目玉政策でもある「資産所得倍増プラン」の案を取りまとめることです。
そして、資産所得倍増プランは、本年末に策定すると発表されています。
期限が決まっているのは良いことですね。
資産所得倍増プランは、われわれ投資家に大きな影響を与えます。
今後、年末の策定までの資産所得倍増分科会の動きをウォッチしていきたいと思います。
今日も配当生活への道を一歩ずつ進む、ショウでした!
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