高配当株への投資に対するネガティブな意見として、よく聞くのが、高配当株は非効率だ、高配当株は株価の上昇が鈍くて儲からない、といったものです。
しかし、果たして本当にそうなのでしょうか?
今回は、それを考える一つの手がかりとして、2021年の高配当株について、年間の株価上昇率・下落率がどうだったのか、検証してみたいと思います。
2021年 株価年間上昇率・下落率
1.日経平均株価
まずは、株式市場全体の指数として、日経平均株価を確認しておきたいと思います。
●日経平均株価
・2021年初:27,258円
・2021年末:28,791円
・上昇率5.6%
2.優良高配当株
次に、減配しない累進配当ブラザーズを中心に、優良な高配当株の株価年間上昇率を見てみます。
●三井住友フィナンシャルグループ
・2021年初:3,159円
・2021年末:3,943円
・株価上昇率24.8%
●三菱商事
・2021年初:2,529円
・2021年末:3,652円
・株価上昇率44.4%
●NTT
・2021年初:2,713円
・2021年末:3,150円
・株価上昇率16.1%
●三菱HCキャピタル
・2021年年初:496円
・2021年年末:569円
・株価上昇率14.7%
●東京海上ホールディングス
・2021年初:5,214円
・2021年末:6,392円
・株価上昇率22.5%
●オリックス
・2021年初:1,567円
・2021年末:2,347円
・株価上昇率49.7%
●積水ハウス
・2021年初:2,097円
・2021年末:2,469円
・株価上昇率17.7%
⇒高配当株の年間の株価上昇率は、14%~49%の上昇と素晴らしい結果でした! ほれぼれするような上昇率です。
⇒株式への投資は、長期では平均年6~7%のリターンが得られるとの統計が出ています。高配当株の2021年は、この平均リターンを大幅に上回る良好な結果となりました。
⇒加えて、上記の高配当株には、年間配当利回り3~5%という高い配当金もプラスされます。なにせ、高配当株ですから!
⇒そして、改めて見て頂きたいのが、上記の高配当株たちの顔ぶれ・名前です。いずれも日本を代表するような大手企業・超大企業です。
安定感・安心感は抜群であり、倒産の可能性など、ほとんど考えられません。
このような長期で何十年も安心して保有することができて、かつ高い配当利回りの配当金を受け取れる大型の高配当株であっても、これだけ株価が上昇するという事実は、非常に嬉しく、ありがたいことだと思います。
まとめ
上記のように、2021年の高配当株の株価上昇率は、素晴らしい数字になりました。
もちろん、個別には上記の高配当株を上回る結果を残した銘柄もありますし、短期で株価2倍・3倍のリターンを求める場合には、物足りない数字であるかもしれません。
でも、安心して長期保有できる大企業で、減配の可能性が低くて、高い配当利回りの高配当株が、上記のような数字の年間株価上昇率を記録するのであれば、少なくとも私にとっては、十分に満足できます。万々歳で合格点を与えたいです。
今後は、2021年のように上昇するだけでなく、下落する年もあるでしょうが、長期的観点で、これからも高配当株を中心に買い増ししていきたいと考えています。
今日も配当生活への道を一歩ずつ進む、ショウでした!
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