高配当株にコツコツと投資して、配当金が定期的に入金される状態になると、毎日の生活が少しずつ豊かになってきます。
投資をスタートした頃、配当金がまだ数百円・数千円の時はあまり感じられないかもしれませんが、この配当金が1か月当たり3万円(税引後の手取りで)を超えてくる頃には、そのありがたみがヒシヒシと実感できます。
毎月の給料とは別に、月3万円の配当金がプラスして入ってくると、”経済的な面” だけではなく、”精神的な面” でも、すごく余裕が出てきます。
では、そのような月3万円の配当金を受け取れる状態を実現するには、どのようなポートフォリオを構築すればよいでしょうか?
どの企業にいくら投資すれば達成できるのでしょうか?
1か月当たり3万円の配当金(税引後)を受け取れるポートフォリオについて、投資する企業の組み合わせを考えてみました。
なお、実際に投資をする際には、自己責任で決定してください。
投資対象企業のピックアップ
適度な分散投資を行ってリスクを下げるために、減配しない「累進配当ブラザーズ」を、優良な高配当株の候補としてピックアップしました。
具体的には、三井住友FG、三菱商事、オリックス、NTT、三菱HCキャピタル、東京海上HD、積水ハウス、キリンHDの各社になります。
これらの企業を組み合わせて、1か月3万円の配当金受取り用のポートフォリオを考えてみます。
1か月3万円の配当金ポートフォリオ
投資先の高配当株企業を以下のように組み合わせることで、月3万円の配当金(=税引後の手取りで年間36万円の配当金)を受け取ることができます。
ちなみに、1か月1万円の配当金なら下記パターンの3分の1の株数、1か月9万円の配当金なら下記パターンの3倍の株数をそれぞれ購入すれば、達成可能です。
【新NISAの活用】
2024年からスタートした新NISAでは、成長投資枠での高配当株投資について、生涯投資上限の1,200万円まで、無期限で非課税になります。投資家にとって、非常に有利な制度です。
下記では新NISAを活用した場合を想定して、配当金にかかる税金はゼロ(非課税)として試算します。
なお、特定口座(課税)で投資した場合は、配当金に税金約20%がかかりますので、下記表の配当金に約80%をかけた金額が、税引後に受け取れる配当金になります。
★パターン1:均等分散型
※下表はピンチアウトで拡大できます。
⇒上記の銘柄・株数を購入すると、新NISAで非課税の想定ですから、税金ゼロで手取り年間配当金が約36万円になりますので、1か月当たり約3万円の配当金が受け取れます。
⇒パターン1は、各銘柄にだいたい均等に分散投資する、相対的にリスクが低めのポートフォリオになります。王道の投資パターンですね。
⇒ポートフォリオ全体での配当利回りは3.23%、必要な投資額合計は約1,118万円になります。
新NISAの活用で、税引後(非課税)の手取りベースでも、配当利回りが3%を超えます。
(新NISAの成長投資枠の上限は1,200万円なので、新NISAの枠内での投資が可能)
⇒なお、配当金にプラスして、キリンHDの株主優待も受け取れます。
株主優待でキリンビールや午後の紅茶をもらえると、ちょっと嬉しいですね。
★パターン2:配当利回り重視
⇒配当利回りを重視して、配当利回りが高い上位3社を組み合わせました。
⇒ポートフォリオ全体での配当利回りは3.61%、必要な投資額合計は約1,000万円になります。
配当利回りが、ポートフォリオ全体でも3.5%を超えます。
⇒配当利回りが上がることで、パターン1と比べて、必要な投資額は約118万円少なくて済みます。
★パターン3:増配期待の高さ重視
⇒今後の増配期待が高い順に、上位3社を組み合わせました。
⇒累進配当ブラザーズは、いずれも増配期待は高いのですが、その中でも、中長期的に増配期待が特に高い(=配当金の増え方が大きい)と予想される3社を選びました。
なお、あくまでも私ショウの個人的な考えですので、ご留意ください。投資は自己責任で行ってください。
上表のように投資すると、現在の受取り配当金は年間約35万円ですが、これが今後の増配によって、中長期的には、40万円・50万円・60万円…と増えていくと考えています。
⇒東京海上HDは、保険事業の安定感に加えて、多額の政策保有株式の売却を予定。
三井住友FGは、日銀の段階的な金利引き上げが予想されることから、業績に大きなプラス影響があると想定されます。
三菱商事は、岩盤のような事業ポートフォリオや巨額の資源権益が魅力です。
上記のような理由から、中長期的に、さらなる増配期待が大きいです。
※必要な投資額の考え方について
もしかすると、上記のパターンに必要な投資額を見て、「こんなにお金が必要になるのか!」と、がっかりしている方もいるかもしれません。
しかし、高配当株には素晴らしい特長があるんです。
それは、「増配が行われることで、自動的に配当利回りと配当金がアップしていく」という特長です。
高配当株の増配傾向が継続した場合、取得価格ベースでの配当利回り(取得配当利回り)が将来的に10%を超えることも、十分あり得ます。
その場合、1か月3万円の配当金ポートフォリオに必要な投資額は、もっと少なくて済みます。
例えば、上記パターン2(配当利回り重視)の3社が、増配率年5%で配当金が増えていくと想定した場合に、今すぐではなく「”3年後” に1か月3万円の配当金を得る」ためには、今いくら投資すればよいかを試算してみます。
※増配率=配当金÷前年の配当金
今後の増配を見込んで、今の投資額を抑える作戦です。
なお、パターン2の3社はそれぞれ、直近3年の平均増配率の実績が、三菱HCキャピタル13.3%、積水ハウス13.7%、NTT6.7%ですので、増配率年5%の想定は、現実離れした過大なものではありません。
●増配率年5%で3年後の試算
※下表はピンチアウトで拡大できます。
⇒増配率年5%で、3年後に1か月3万円の配当金を受け取れるようにする場合、今必要な投資額は約866万円です。
これは、パターン2と比べて約134万円少なくて済みます。パターン1との比較なら、約252万円少ないです。
このように、今すぐ月3万円の配当金を受け取るのではなく、数年後に受け取れるようにするという視点を持つと、投資額を抑えることができます。
上記では3年後で試算しましたが、5年後・10年後など待てる年数が長ければ長いほど、増配の回数も増えますから、今必要な投資額はもっと下げることができます。
⇒3年後には、増配で配当金が増えて、取得価格ベースでの取得配当利回りが4.18%にアップします。
⇒さらに、3年後以降も増配が継続されると、自分は何もしなくても、受取り配当金はドンドン増えていきます。
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月額10万円の配当金をつくる方法・手順について、具体的にマニュアルにまとめました。
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まとめ
毎月の給料以外に、月3万円の配当金が入ってくる状態。
これを実現するためには、どのようなポートフォリオを組めばいいか、そのパターンを上記のように挙げてみました。
あくまでも、これはいろんなパターンがある中での、事例の一つに過ぎません。
投資をする人の考え方次第で、無数のパターンがあり得ます。
ぜひ皆さんも、自分なりのパターン、ポートフォリオの内容について、考えてみて下さい。
それを考えるのも、結構楽しいと思います!
その際には、高配当株の素晴らしい特長=「増配が行われることで、自動的に配当利回りと配当金がアップしていく」という点も考慮してみてください。
配当金を受け取るための高配当株ポートフォリオは、いったん完成すると、減配がない限り、その後ずーーーーーっと何年も何十年も、半永久的に配当金を受領することが可能です。
しかも、増配によって、受け取る配当金はドンドン増えていきます。
チャレンジする価値は十分にあると考えています。
今日も配当生活への道を一歩ずつ進む、ショウでした!
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