※本記事は、2024年版に更新しました。下記【2024年版】をご参照ください。
高配当株に投資して、配当金が定期的に入金される状態になると、毎日の生活が少しずつ豊かになってきます。
投資の当初、配当金がまだ数百円・数千円の時はあまり感じられないかもしれませんが、この配当金が1か月当たり3万円(税引後の手取りで)を超えてくる頃には、そのありがたみがヒシヒシと実感できます。
毎月の給料とは別に、月3万円の配当金がプラスして入ってくると、”経済的な面” だけではなく、”精神的な面” でも、すごく余裕が出てきます。
では、そのような月3万円の配当金を受け取れる状態を実現するには、どのようなポートフォリオを構築すればよいでしょうか、どの企業にいくら投資すれば達成できるのでしょうか?
この1か月当たり3万円の配当金(税引後)を受け取れるポートフォリオについて、投資する企業の組み合わせを考えてみました。
なお、実際に投資をする際には、自己責任で決定してください。
投資対象企業のピックアップ
適度な分散投資を行ってリスクを下げるために、減配しない「累進配当ブラザーズ」を、優良な高配当株の候補としてピックアップしました。
具体的には、三井住友FG、三菱商事、稲畑産業、オリックス、NTT、三菱HCキャピタル、東京海上HD、積水ハウスの各社になります。
これらの企業を組み合わせて、1か月3万円の配当金受取り用のポートフォリオを考えてみます。
1か月3万円の配当金ポートフォリオ
投資先の高配当株企業を以下のように組み合わせることで、月3万円の配当金(=税引後の手取りで年間36万円)を受け取ることができます。
ちなみに、1か月1万円の配当金なら下記パターンの3分の1の株数、1か月9万円の配当金なら下記パターンの3倍の株数をそれぞれ購入すれば、達成可能です。
なお、2024年からの新NISAでは、成長投資枠での高配当株投資について、生涯投資上限の1,200万円まで、非課税期間が無期限になります。
以下では、課税20%を前提としていますが、下表で税引前の配当金も掲載していますので、ご参照ください。
★パターン1:均等分散型
※下表はピンチアウトで拡大できます。
⇒上記の銘柄・株数を購入すると、税引後の年間配当金が約36万円になりますので、平均して1か月約3万円の配当金が受け取れます。
⇒パターン1は、各銘柄にだいたい均等に分散投資する、相対的にリスクが低めのポートフォリオになります。王道の投資パターンですね。
⇒ポートフォリオ全体での税引後の配当利回りは2.95%、必要な投資額合計は約1,226万円になります。
⇒なお、配当金にプラスして、オリックスと稲畑産業の株主優待も受け取れます。オリックスはカタログギフト、稲畑産業はQUOカードです。
ただし、オリックスの株主優待は、2024年3月末の株主への送付を最後にして、廃止されることが決定しましたので、ご留意ください。
★パターン2:配当利回り重視
⇒配当利回りを重視して、配当利回りが高い上位3社を組み合わせました。
⇒ポートフォリオ全体での税引後の配当利回りは3.33%、必要な投資額合計は約1,082万円になります。
税引後でも3%を超える配当利回りのポートフォリオです。
⇒配当利回りが上がることで、パターン1と比べて、必要な投資額は約144万円少なくて済みます。
★パターン3:1社への集中投資
⇒累進配当ブラザーズの中で現在一番配当利回りが高い、三菱HCキャピタル1社だけに集中投資するパターンです。
⇒ポートフォリオ全体での税引後の配当利回りは3.46%、必要な投資額合計は約1,042万円になります。
⇒配当利回りが上がることで、パターン1と比べて、必要な投資額は約184万円少なくて済みます。
ただ、パターン2と比べると、約40万円の差しかありません。
1社への集中投資だとリスクは相当上がるのに対し、投資額はパターン2と比べてあまり減らないので、パターン3よりもパターン2で良いかもしれません。
※必要な投資額の考え方について
もしかすると、上記パターンに必要な投資額を見て、こんなにお金が必要になるのかと、がっかりしている方もいるかもしれません。
しかし、高配当株には素晴らしい特長があるんです。
それは、「増配が行われることで、自動的に配当利回りと配当金がアップしていく」という特長です。
高配当株の増配傾向が継続した場合、取得価格ベースでの配当利回り(取得配当利回り)が将来的に10%を超えることも、十分あり得ます。
その場合、1か月3万円の配当金ポートフォリオに必要な投資額は、もっと少なくて済みます。
例えば、上記パターン2の3社が、増配率年5%と想定した場合、3年後に1か月3万円の配当金を得るには、今いくら投資すればよいかを試算してみます。
※増配率=配当金÷前年の配当金
なお、パターン2の3社はそれぞれ、直近3年の平均増配率が、三菱HCキャピタル13.3%、三井住友FG9.7%、積水ハウス12.2%ですので、増配率年5%の想定は、過大なものではありません。
・増配率年5%で3年後の試算
※下表はピンチアウトで拡大できます。
⇒増配率年5%で、3年後に1か月3万円の配当金を受け取れるようにする場合、今必要な投資額は約940万円です。
これは、パターン2と比べて約142万円少なくて済みます。パターン1との比較なら、約286万円少ないです。
今すぐ、月3万円の配当金を受け取るのではなく、数年後に受け取れるようにするという視点を持つと、投資額を抑えることができます。
⇒3年後には、税引後の取得配当利回りが3.85%にアップします。
⇒さらに、今後も増配が継続されると、自分は何もしなくても、受取り配当金はドンドン増えていきます。
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月額10万円の配当金をつくる方法・手順について、具体的にマニュアルにまとめました。
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まとめ
毎月の給料以外に、月3万円の配当金が入ってくる状態を実現するには、どのようなポートフォリオを組めばいいか、そのパターンを上記のように挙げてみました。
あくまでも、これはいろんなパターンがある中での、事例の一つに過ぎません。
投資をする人の考え方次第で、無数のパターンがあり得ます。
ぜひ皆さんも、自分なりのパターン、ポートフォリオの内容について、考えてみて下さい。それを考えるのも、結構楽しいと思います!
その際には、高配当株の素晴らしい特長=「増配が行われることで、自動的に配当利回りと配当金がアップしていく」という点も考慮してみてください。
配当金を受け取るための高配当株ポートフォリオは、いったん完成すると、減配がない限り、その後ずーーーーーっと何年も何十年も、半永久的に配当金を受領することができます。
チャレンジする価値は十分にあると考えています。
今日も配当生活への道を一歩ずつ進む、ショウでした!
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