線虫による画期的・革新的な、がん検査方法「N-NOSE」
・線虫が、がん細胞の匂いに反応する性質を利用
・尿1滴で検査OK(検査の苦痛がない)
・がん検知率が約90%という精度の高さ
・検査費用が安価(1万円弱)
など、これまでのがん検査とは異なる、素晴らしい検査方法です。
しかも、遠い未来の話ではなく、2020年1月からの実用化を予定しています。

出所:HIROTSUバイオサイエンスHP
このN-NOSEを研究開発した、広津崇亮氏の著書「がん検診は、線虫のしごと」を読みました。専門知識がなくても、サクサクと読めるように書かれています。
この本は一般的な投資本とは違いますが、著者の広津博士が創業し代表取締役社長を務める、株式会社HIROTSUバイオサイエンスと、みらかホールディングスが資本業務提携を行っています。

ざっくり言うと、N-NOSEによるがん検査が世の中に普及すればするほど、検査業務に関わる、みらかホールディングスの業績が拡大していくことが、期待されます。
そこで、投資家としても、将来自分や家族がN-NOSE検査を受けるかもしれない立場としても、詳しく知りたいと思い、この本を読んでみました。
以下、この本からの引用です。
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・線虫は体長わずか1ミリ。目がないかわりに、鋭敏な嗅覚(犬の1.5倍)を持つこの線虫が、がん患者の尿には近寄っていき、健常者の尿からは遠ざかる。
・尿1滴で、ほぼ全身のがんのリスクがわかる
・早期がんを、9割近い確率で検知
(ステージ0~1の早期がんでも検知可能)
・糖尿病でも、妊娠していても、ペースメーカーが入っていても受けられる
(必要なのは、尿1滴だけなので)
・低額で受けられて費用を節約できる
・手術の成否も、再発・転移の可能性も、すぐわかる
(手術の後に、尿でN-NOSE検査をすれば、がん細胞を手術で完全に除去できたかどうかがわかる)
・なぜ、線虫だったのか。どのように「N-NOSE」は実現されたのか。
・研究から起業へ-N-NOSE実用化のステップ-
・N-NOSEが世界を変える
・大きな可能性を秘めた生物診断の世界
―――――引用終わり―――――――――――
この本を読み終わって思ったのは、線虫によるがん検査方法N-NOSEは、本当に画期的で、文字通りに「世界を変える」技術だということです。
実用化と普及が順調に進めば、世界中で多くの人の生命を救ってくれる検査です。その際は、ノーベル賞も当然のように授与されると思います。
そして、投資家目線で見れば、中高年のいわゆる“がん年齢”の人たちは、日本国内だけでも約6千万人いるそうですので、今後、N-NOSE検査への莫大な需要が生じると想定されます。
HIROTSUバイオサイエンスの発表資料によれば、そのN-NOSE検査の普及に必要な、医療機関との連携・解析センターの役割を、みらかホールディングスが担当しますので、業績拡大が期待されます。
今後も、みらかホールディングスを買い増ししていきたいと考えています。
この本は、読み物としても面白く、研究者というのは、どのようなことをしているのか、どんな経歴・ルートで研究者になれるのかなども分かります。良かったら、一度読んでみてください。
今日も配当生活への道を一歩ずつ進む、ショウでした!


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