高配当株の含み損を今悩むことって、そんなに意味があるのかな?

考える高配当株投資家

保有する高配当株の買い値以下への株価下落、つまり含み損・キャピタルロスは、大きな問題であることは、重々承知しております。

 

しかし、あえて申し上げたい。

 

「含み損を、“今”そんなに気にしてどうするの?」

「高い配当利回りの配当金を定期的にもらっているんだから、むしろハッピーでは?」

 

このように考える理由について、今回は書いてみたいと思います。

 

なお、これは日頃、私が思っていることをまとめたものです。こんな考え方もあるんだなあと、少しでも参考になりましたら幸いです。

 

この考え方が絶対に正しいとか、私の考えを押し付けるとかいうものではありませんので、あらかじめご承知置きください。

 

期間損益の考え方

キャピタル(株価)とインカム(配当金)の損益を合計したトータル損益を考える場合、どの期間で考えるのか、その期間次第で、結果が全く違ってきます。

 

株式売買取引の損益を考える場合、スタートは買った時、終了は売った時です。

 

よって、トータル損益は、

①「株式の購入時に使った金額」と、

②「株式の売却時に受け取った金額+購入時から売却時までに受け取った配当金」

との差額になります。

 

②-①がプラスなら利益、マイナスなら損失ですね。

 

ここで、高配当株を買った後、株価が下落したケース(現時点で保有は継続中と想定)を考えてみます。

この場合、保有継続中ですから、上記②の売却時点がいつになるか、現時点ではまだ分かりません。

 

今後、②の売却時点までの間、配当金を受け取り続けるわけですし、株価もどうなるのか不明です。

 

つまり、トータル損益は現時点では分かりません(だって売却してないから)

 

結局、トータル損益というのは、いつからいつの時点を切り取って考えるか、切り方次第で、結果が全く違ってきます

 

よって、例えば、含み損を抱えた今の時点で、短期的な見方をして、毎日の株価の上下動に対して、一喜一憂しても仕方がないと考えています。短期で波があるのは当然ですから。

具体的なサンプル例

1.JTの場合

JTの10年チャート

※JTの直近10年間の株価チャートです。

※単純化のため、下記では税金は考慮していません。

 

ケース1:JT株式を2012年1月頃に1株2,000円で買い、2016年1月頃に1株4,000円で売却

⇒トータル損益は、明らかにプラスです。キャピタルゲイン+4年間の配当金があります。

 

ケース2:13年1月頃に3,000円で買い、19年1月頃に3,000円で売却

⇒同値撤退ですが、トータル損益はプラス。6年分の配当金があるからです。

 

ケース3:14年1月頃に3,000円で買い、20年1月頃に2,000円で売却

⇒株価下落によるキャピタルロス・損失は1,000円です。

⇒一方、14/12期から19/12期までの6年分の配当金が、合計792円あります。

⇒よって、差し引き792-1,000=マイナス208円のトータル損益

 

※ここで、もし売却せず継続保有した場合、20/12期の配当予想は154円ですので、1年待てば(株価は1年後2,000円で変わらない想定)、トータル損益は、-208+154=マイナス54円まで損失は減ります。

そして、翌年もその先も配当金をもらい続けると、損失はプラスの利益に変化します。

 

◇これは本当に当たり前の話なのですが、上記の通り、いつからいつまでの期間で考えるかによって、トータル損益は変化します。

将来の現実がどうなるのかは分かりませんし、現時点で売却もしていない高配当株の株価下落を、そんなに嘆く必要はありません。

 

そもそも私は、減配しない限り、高配当株は永久保有の方針ですので、長期で配当金を受け取り続けることができれば、少なくとも大負けすることはないだろうと考えています。

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2.日経平均株価の場合

日経平均株価の10年チャート

※日経平均株価の直近10年間の株価チャートです。

 

上記チャートの通り、ここ10年の日経平均株価は、総じて右肩上がりと言えます。

しかし、一直線に右肩上がりではないので、購入時と売却時がいつの時点だったかによって、場合によっては損失となります。

 

例えば、上記チャートを見ると、日経平均インデックスファンドを2015年10月に購入し、2016年10月に売却すれば損失です。けれども、売却を2018年1月まで我慢していれば利益になります。

 

これも当たり前のことですが、現時点で好調なアメリカのNYダウやナスダックでも同じようなことが当てはまります。損益期間の切り取り次第で、損益は左右されます。

 

定年退職時に取り崩す予定で米国ETFを買っていたとしても、実際の定年時がリーマンショックと重なってしまったら、損益は大幅に下がってしまう。

 

損益を考える際には、いつからいつの期間で切り取るかによって、結果は正反対にも、なり得ます。

 

インデックス投資は長期で損益がプラスになる可能性が高い投資方法だと思いますが、逆に、インデックス投資だからといって、必ず勝つわけでもありません。

まとめ

高配当株の株価下落による含み損について、今の時点でクヨクヨするのは、勝手に自分で現時点までの期間で切り取って考えているからだと思います。

 

もともと、長期保有の方針で購入している高配当株なのであれば、現時点ではなく、長期的な将来の時点でのトータル損益を考えれば良いと考えています。

短期的な動きについて、現時点であまり悩む必要はありません。

 

先は長いです。優良な高配当株を長期で持ち続ければ(=のんびりと長期で配当金を受け取り続ければ)、最終的に勝つ可能性は極めて高いと確信しています。

 

今日も配当生活への道を一歩ずつ進む、ショウでした!

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