新型コロナ対応や政権交代など、2021年もいろんなことがありましたが、残りもわずかとなりました。もうすぐ新しい年、2022年がやって来ます。
今回は、株式売買益と配当金にかかる税金が非課税となる“NISA枠“で買う、2022年の高配当株パッケージの案について、検討してみました。
NISA枠120万円で買う、2022年の高配当株パッケージ
120万円の一般NISA枠を全額使って株式を買う前提条件で考えてみます。
株式売買手数料は、ゼロとして計算。なおNISA手数料は、キャンペーンなどで無料としている証券会社も多いです。
2022年のNISA枠は、コロナの新変異株オミクロン株やアメリカの金利引き上げなどで、不測の事態も想定される市場環境において、NISAによる5年間の非課税メリットを受けられる可能性が高いという観点で、以下の3パターンを選んでみました。
●高配当株のパッケージ 3つのパターン
1.ノーマルパターン
2.株主優待重視パターン
3.リスク選好パターン
高配当株パッケージの3パターン 2022年NISA枠用
1.ノーマルパターン
比較的リスクが低く、5年間安定して高い配当金を受け取れるという観点からみて、減配しない累進配当を長年継続している、累進配当ブラザーズを中心に選ぶのが良いと考えています。
【累進配当ブラザーズの配当利回り(税引前)】2021年12月10日現在
・三井住友フィナンシャルグループ:5.4%
・三菱商事:4.0%
・NTT:3.6%
・三菱HCキャピタル:4.7%
・東京海上ホールディングス:4.1%
⇒改めて見ると、累進配当ブラザーズ各社の配当利回りは約3%~5%と高く、魅力的です。比較的安心して投資できる、このクラスの巨大企業が、これだけの配当金を出してくれているというのは、非常にありがたく、お得な水準だと考えています。
⇒通常の購入の場合、税金があるので、税金を引かれた後の実際の配当利回りは、上記の配当利回り×約80%に下がります。
しかし、NISAで買うと非課税になりますので、上記の配当利回りのまま、配当金を受け取ることができます。
【銘柄の組み合わせ案】2021年12月10日現在
累進配当ブラザーズの株価と配当利回りは、それぞれ以下の通りです。
なお、単元株は全社100株です。
・三井住友FG:株価3,864円、配当利回り5.4%
・三菱商事:株価3,542円、配当利回り4.0%
・NTT:株価3,086円、配当利回り3.6%
・三菱HCキャピタル:551円、配当利回り4.7%
・東京海上HD:株価6,050円、配当利回り4.1%
⇒これを配当利回りの高い順に、NISA枠の上限120万円まで組み合わせます。
●高配当株パッケージ1
・三井住友FG:100株(39万円)
・三菱HCキャピタル:300株(17万円)
・東京海上HD:100株(61万円)
合計:117万円
⇒東京海上HDの株価の関係で、同社が占める割合が大きくなってしまうのが気になる場合は、東京海上HDの代わりに、三菱商事やNTTを組み合わせても良いと思います。
2.株主優待重視パターン
高配当に加えて、株主優待も狙う組み合わせです。
●高配当株パッケージ2 2021年12月10日現在
・JT:株価2,333円×200株=47万円、配当利回り6.0%
・オリックス:株価2,249円×200株=45万円、配当利回り3.5%
・KDDI:株価3,334円×100株=34万円、配当利回り3.8%
合計:126万円
⇒現在の株価だと、NISA枠120万円を少しオーバーしてしまうので、まず100株ずつ上記3銘柄を買っておいて、残りは株価が下がったところを狙ってNISA枠内に収めるために、買い指値を入れておくのが良いと思います。
⇒NISAによる非課税の配当金を受け取りながら、株主優待も楽しむ組み合わせです。
⇒JTの株主優待は自社商品(冷凍うどん、パックご飯、レトルトカレーなど)、KDDIとオリックスの株主優待は、株主から好評のカタログギフトです。
なお、各社の株主優待は、それぞれ株式の保有株数や保有継続年数に応じて異なりますので、株主優待条件の詳細は各社HPにてご確認ください。
※2022年2月14日、JTは、2023年発送の株主優待(2022年12月31日現在で1年以上継続保有の株主が対象)を最後にして、株主優待を廃止する旨を発表しましたので、ご注意ください。
3.リスク選好パターン
非常に配当利回りが高いが、リスクも高い銘柄を組み入れるパターンです。
具体的には、最近の海運市況の好調さを受けて大幅な増配を発表した、日本郵船を組み入れます。
これに、相対的にリスクが低い累進配当ブラザーズの中で、配当利回りが最も高い三井住友FGを組み合わせて、夢の超高配当利回りパッケージを作ります。
●高配当株パッケージ3 2021年12月10日現在
・日本郵船:株価8,120円×100株=82万円、配当利回り9.9%
・三井住友FG:株価3,864円×100株=39万円、配当利回り5.4%
合計:120万円
⇒日本郵船の配当利回りは、大幅増配によって、なんと9.9%の高さです!
海運業界の景気は、文字通り浮き沈みが激しいので、この高水準の配当金が続くかどうかは不確実なところがありますが、現在の非常に魅力的な配当利回りの高さを非課税NISA枠で狙っていく作戦になります。
まとめ
今回は、2022年NISA向けに、高配当株のパッケージについて、3つのパターンを考えてみました。
NISA枠をどのように使うのかは様々な考え方があって、悩ましい問題でもありますが、逆に、どの銘柄を選んで組み合わせるのかを考えるのは、なかなか楽しい時間でもあります。
せっかくの貴重な非課税となる枠なので、有効活用するため、皆さんもいろいろなパターンを検討してみてください。
NISAの非課税枠を上手に活用して、投資リターンのアップを狙っていきましょう!
今日も配当生活への道を一歩ずつ進む、ショウでした!
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