高配当株には、「増配が行われることで、自動的に配当利回りと配当金がアップする」という、素晴らしい特長があることについて、以下の記事などで、これまで何度も書いてきました。

こういった特長があるため、優良な高配当株を10年~20年間保有し続けた場合、配当利回りが10%を超えてくるのは、夢でも何でもなく、むしろ普通にあり得ることだと考えています。
今回は、この考えが本当にあてはまるのか、実際の高配当株の過去10年の実績を振り返って調べてみました。
対象企業と期間
対象企業:優良な高配当株として、減配しない累進配当ブラザーズ各社を対象とします。

期 間:ここ10年間の増配で、配当利回りがどのように変化したかを検証します。
累進配当ブラザーズの10年前と現在
●検証の前提
・約10年前の2010年12月末に、累進配当ブラザーズ各社の株式を購入したと仮定(この購入時の株価が取得価格)
・10年前の購入時の配当金に基づき、配当利回りを計算。
・購入取得から10年後の現在(2021年8月)の配当金と取得時の価格を用いて、取得価格ベースの配当利回りを計算。
●検証の結果
⇒取得価格ベースでの配当利回り=配当金/取得価格
⇒取得してからの約10年間で、NTTは、取得価格ベースでの配当利回り10%を優に超えて、12%に達しています。
⇒配当利回りのアップ=配当金の増加 という意味になりますので、10年間の増配の積み重ねによって、両社の取得ベースでの配当利回りは、少しずつ上昇してきました。
⇒その他の会社も、配当利回りが、2倍から5倍程度までアップしてきています。今後数年たてば、配当利回り10%以上に到達することも十分期待できます。
配当利回り10%どころか、このまま増配が継続すれば、これから10年後・20年後には、配当利回り20%や30%を超える、超々お宝株になる可能性も十分期待できると思います。
まとめ
上記のように、累進配当ブラザーズ各社の株式を10年前に買って持っていた場合、5社中1社の取得価格ベースでの配当利回りが10%を超えたという結果になりました。
その他の4社の配当利回りの水準も、今後の配当利回り10%超えを十分に狙える位置まで上がってきています。
これらの検証の結果は、実際の過去の実績です。
もちろん、過去が未来を決めるわけではありませんが、上記の検証結果が、現実に起こった事実であるということは、これから高配当株への投資をするにあたって、非常に心強い内容であると考えています。
そして、こういう検証結果を見て、いつも思うのは、やはりもっと早く10年以上前に、高配当株を買っておけば良かったということです。
だけど、今さら後悔しても、仕方がありません。もう過ぎ去ってしまったことです。
ただ、だからこそ私は、これから先10年後に同じような後悔をしないために、今この時に、少しずつ高配当株を買って、保有株数と配当金を積み上げていきます。
それが、配当生活の実現につながる方法だと考えているからです。
配当生活の実現のために、以下を意識して継続・実行していきます。
1.できるだけ早めに(なるべく若いうちに)
2.できるだけ多めに(収入は可能な限り投資資金にする)
3.高配当株を買って持ち続ける(時間を味方にして、増配の効果を最大限に受け取る)
今日も配当生活への道を一歩ずつ進む、ショウでした!


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