3月決算会社の本決算発表も終わって、今期2024/3期の配当金予想が出そろいました。
そこで、優良な高配当株の累進配当ブラザーズについて、今期の配当金予想をおさらいして、まとめて確認・チェックしたいと思います。
「累進配当」とは、減配せずに、少なくとも前年配当を維持するか、または増配を行うという、素晴らしい配当方針のことです。
今回は、優良な高配当株の配当金予想について復習しておくことによって、どの高配当株へ重点的に投資していくのか、今後の投資方針を考えてみたいと思います。
高配当株の今期の配当金予想
1.三井住友フィナンシャルグループ
・前期23/3期配当金実績:240円
・今期24/3期配当金予想:250円
・増配率:4.2%
・現時点(2023.6.7)の配当利回り:4.4%
⇒前期実績と比べて、今期の配当金予想はプラス10円の増配予想。
⇒配当利回りは4%を超える高い水準となっています。
⇒前期23/3期は、期初に配当予想220円だったのを、最終的には配当240円に増額。
今期24/3期についても、期初配当予想250円からの増額積み上げを、大いに期待しています。
⇒今期24/3期の自社株買いについては、金融機関を取り巻く不透明な環境を踏まえ、上期の決算時(2023年11月頃)まで判断を保留するとのこと。今後、自社株買いが決定されることにも期待です。
⇒三井住友FGは、減配しない累進配当政策を対外的に公約している数少ない企業です。
⇒日銀の金利引き上げに向けた政策転換への株式市場の思惑にも関連する銘柄。
2.三菱商事
・前期23/3期配当金実績:180円
・今期24/3期配当金予想:200円
・増配率:11.1%
・現時点(2023.6.7)の配当利回り:3.3%
⇒今期の配当金予想は、前期実績と比べて、プラス20円の増配予想。
増配率も二桁の11.1%と、業績予想に慎重な三菱商事にしては、期初時点での配当予想段階から、頑張ってくれているなという印象です。
累進配当であることも考慮すると、三菱商事の今期24/3期業績へのひそかな自信もうかがえます。
⇒三菱商事は、減配しない累進配当政策を対外的に公約している数少ない企業です。
3.稲畑産業
・前期23/3期配当金実績:115円
・今期24/3期配当金予想:120円
・増配率:4.3%
・現時点(2023.6.7)の配当利回り:4.0%
⇒前期実績と比べて、今期の配当金予想はプラス5円の増配予想。
⇒政策保有株式の売却も進めており、プラス5円の増配は手堅いと思われる。
⇒稲畑産業は、減配しない累進配当政策を対外的に公約している数少ない企業です。
4.オリックス
・前期23/3期配当金実績:85.6円
・今期24/3期配当金予想:94円
ただし、24/3期の配当は、配当性向33%または85.6円のいずれか高い方としている。配当94円は、会社予想の24/3期純利益3,300億円通りだった場合の会社想定金額。
・増配率:9.8%
・現時点(2023.6.7)の配当利回り:3.8%
⇒今期24/3期の配当金予想が意味するところは、最低でも前期23/3期配当の85.6円と同じ額の配当を出す、かつ、もし今期の純利益が3,300億円を上回ったら94円以上の配当を出す、というものです。
つまり、実質的には、累進配当を宣言しているのと同様の意味です。
⇒下限として、前期配当85.6円と同じ額の配当が保証されている(=減配はない)のに、上限の方は、理論上は青天井です。
純利益が増えれば増えるほど、その分は配当性向33%で計算して、配当が増えることになります。
5.NTT
・前期23/3期配当金実績:120円
・今期24/3期配当金予想:125円
・増配率:4.2%
・現時点(2023.6.7)の配当利回り:3.0%
⇒前期実績と比べて、今期の配当金予想はプラス5円の増配予想です。
⇒NTTは、現在13年連続の増配見込みであり、減配は20年以上も行っていません。配当は20年で10倍!になっています。
6.三菱HCキャピタル
・前期23/3期配当金実績:33円
・今期24/3期配当金予想:37円
・増配率:12.1%
・現時点(2023.6.7)の配当利回り:4.8%
⇒前期実績と比べて、今期の配当金予想はプラス4円の増配予想です。
⇒増配率も二桁の12.1%と、頑張って増配してくれているなと思います。
⇒三菱HCキャピタルは、現在24年連続の増配中であり、同社経営陣の連続増配記録への強い意識を感じます。
7.東京海上ホールディングス
・前期23/3期配当金実績:100円
・今期24/3期配当金予想:121円
・増配率:21.0%
・現時点(2023.6.7)の配当利回り:3.7%
⇒前期実績と比べて、今期の配当金予想はプラス21円の増配予想です。
⇒増配率も二桁をはるかに超えて21.0%と、非常に高い。キャッシュリッチの東京マリーン(東京海上の愛称)、さすがの増配率です。余裕を感じます。
⇒東京海上ホールディングスは、2002年に持株会社として上場以来、20年以上も減配をしていません。
8.積水ハウス
・前期23/1期配当金実績:110円
・今期24/1期配当金予想:118円
・増配率:7.3%
・現時点(2023.6.7)の配当利回り:4.2%
⇒前期実績と比べて、今期の配当金予想はプラス8円の増配予想です。
⇒積水ハウスは、現在11年連続の増配中であり、配当金の下限保証(=最低でも配当110円を支払う)も行っています。
今後の投資方針の検討
投資資金に余裕があれば、上記の高配当株を全て買いたいところですが、私の資金は限られていますので、現在の状況を考慮すると、どの銘柄に重点的に投資すべきでしょうか。
結論から言いますと、現状で上から3つを挙げるとすると、以下の優先順位にて、投資を行っていきます。
ただ、どの銘柄も良い会社だと思っていますので、あえて現在の順番を付けるならという位置付けでの順位です。
これはあくまで現時点のものであって、今後の状況次第では、フレキシブルに変更します。
①三菱HCキャピタル
②三井住友FG
③東京海上ホールディングス
⇒三菱HCキャピタルは、24年連続増配中の実績・株主還元意識の高さ、そして現状まだ4.8%もある配当利回りの高さが魅力的。
⇒三井住友FGは、累進配当政策の公約や4%を超える高い配当利回り(4.4%)、日銀の金融政策変更が生じた場合のド真ん中銘柄である点が魅力的。
⇒東京海上HDは、企業としての盤石さ・余裕度の高さ、直近3年の高い増配率(26.9%・17.6%・21.0%)に惹かれます。
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まとめ
今回取り上げた高配当株企業たち、減配しない累進配当ブラザーズは、株主還元への意識が非常に高いと評価しています。
自分の投資資金の額は限られていますから、常に優先順位を考えながら、今後も累進配当ブラザーズを主力投資先・買い増しの対象として、できる限り多くの投資を行い、配当金を積み上げていきたいと思います。
今日も配当生活への道を一歩ずつ進む、ショウでした!
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