「冒険投資家ジム・ロジャーズ 世界バイク紀行」
著者:ジム・ロジャーズ
※本記事はPR広告を含みます。
ジム・ロジャーズは、近年のポジショントーク的とも解釈できる言動で、日本の個人投資家の間での評判が落ちたようだという話もあるみたいですが、本来の投資家としての実績は素晴らしいです。
過去に書かれた著作には、非常に投資の参考になる点も多いですし、何より読み物としても、めちゃめちゃ楽しい!
特に、彼の世界に対する見方、投資や人生についての考え方は、一読の価値があると思います。
超一流の実績を残した投資家の考えは、やっぱり面白く、とても興味深いです。
●著者ジム・ロジャーズの略歴
・1942年生まれ
・イェール大学卒業後、オックスフォード大学院修了
・アメリカ陸軍に従事した後、ウォール街へ
・あの伝説的投資家ジョージ・ソロスと共同で、国際投資会社クォンタム・ファンドを設立
・10年で4,000%を超える驚異的なリターンを実現(同時期のS&P500株価指数は50%)
・37歳で引退し、世界冒険旅行へ
●本書の概要
⇒著者がBMW社の特注バイクで、世界中を走破する冒険記です。
優秀な投資家の方は、たくさんいますが、”冒険投資家”の肩書を持つのは、ジム・ロジャーズくらいでしょう。
⇒ヨーロッパ、ロシア、中国、アフリカ、オーストラリア、中南米など、世界各国をツーリングしながら、現地を投資家目線で分析し、実際に投資も行います。
⇒発展途上国はもちろん、先進国であっても、治安の悪さや道路事情など、バイクを自分で運転して世界旅行をするということは、生命の危険が伴います。ましてや現在ではなく、彼が若かった時代の話です。
ジム・ロジャーズのような大富豪が、あえて行う必要性は全くありません。
それでも、彼は、現地・現場を知りたい、肌で感じたい、という強い知的好奇心を持って実行しました。
⇒この本を読むことで、彼と一緒に世界を回っている気持ちになり、とにかくワクワクしますし、楽しいです! 投資本なのに、こんなに楽しいなんて、お得な気分です。
⇒世界を回る中で、超一流の投資家であるジム・ロジャーズの投資観を学べます。これからのグローバルな世界がどう動くのか、各国の社会の流れはどうなるのか、鋭い洞察力で分析します。過去の世界の話であっても、非常に参考になります。
⇒それにしても、彼の世界の地理、歴史、政治経済などについての豊富な知識には、感心させられます。この深い深い教養と、飛び抜けた実行力が、彼の投資家としての成功理由なんだなと感じました。
欧米の大学では、リベラルアーツ(一般教養)が重視されるというワケが、何となく分かった気がします。
最後に、彼も引用するノーベル文学賞作家キプリングの言葉を記したいと思います。
“What do they know of England who only England know?”
「イギリスだけしか知らない者が、イギリスの何を知っているというのか?
(=イギリスだけしか知らない者が、イギリスを本当に理解できるはずがない)」
私も、世界に飛び出してみたくなりました!
今日も配当生活への道を一歩ずつ進む、ショウでした!
※ジム・ロジャーズの他のおススメ著作
「冒険投資家ジム・ロジャーズ世界大発見」
⇒彼の2回目の世界冒険記。今度はバイクでなくて車、特注の黄色いベンツで走破します。
「人生と投資で成功するために 娘に贈る12の言葉」
⇒彼が60才を過ぎて授かった、可愛くてたまらない娘に対して、人生と投資についての金言を贈ります。平易な言葉で語ってくれて、非常にタメになります。私もいつかこの本を子どもに読ませたいです。
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