※本記事は、2020年版に更新しました。下記ご参照ください。
オリックスの2019年3月期本決算の発表がありましたので、2019年版の内容に更新しました。
8591オリックスは、高配当株の一つで、私も現在保有しています。
本ブログで書きました、高配当株買いの4つの基準に照らして、オリックスを検討します。
基準1.配当利回りが3%以上(税引前)
オリックスの予想配当利回りは約4.4%もあります。基準1は余裕でクリアです。
基準2.直近5年以上、増配傾向が続いていること(最低でも前年の配当金額を維持していること)
オリックスの配当金の推移
2015年3月期:36円
2016年3月期:45.75円(前年比27%増)
2017年3月期:52.25円(前年比14%増)
2018年3月期:66円(前年比26%増)
2019年3月期:76円(前年比15%増)
2020年3月期予想:76円(前年と同額)
※2019年10月28日に、1,000億円を上限とする自社株買いも発表
オリックスは毎年のように増配しており、19年3月期で10期連続増配を達成しました。増配傾向が続いていますので、基準2もクリアです。
さらにオリックスは、株主還元の一環として、株主優待(カタログギフト)を導入していて、大人気です。
100株以上の株主に対し、推定5千円相当の商品のカタログギフトが送られてきます。なかなか品揃えが良いため、どれをもらうか楽しんで選べます。
また、3年以上オリックスの株を持ち続けると、推定1万円相当の商品にランクアップされるのも、嬉しいです。
オリックス経営陣の株主還元・配当への意識は非常に高く、オリックスの増配傾向は続くと推定されます。
【中長期的な方向性の発表】
オリックスは、2019年10月28日に「中長期的な方向性」を発表しました。
その中で、株主還元について、以下のように記載しています。
1.2020年3月期について
①配当性向30%(当期純利益の30%を配当金とする)または1株76円(=前年と同額)のいずれか高い方を、配当金とする
②1,000億円の自社株買いをする
2.2021年3月期以降について
①配当の下限を設定することを検討
②機動的な自社株買いを検討
⇒この株主還元方針の意味は、配当金を最低でもこれだけはもらえるという金額を設定するということですから、株主にとっては、非常にありがたい方針です。
⇒例えば、2020年3月期は、最低でも1株76円の配当金を支払う、そして、もし業績好調で利益が増えて、配当性向30%で計算金額が76円を上回ったら、その76円以上の金額を支払うという意味です。
⇒2021年3月期以降は、まだ「配当の下限を設定することを”検討”」との表現ですが、今後の具体的な数字での決定が、大いに楽しみです。2020年5月の本決算発表までには、正式に決定されるのではないかと思います。
基準3.倒産リスクがほぼ無いと考えられること
オリックスは、売上高2兆4千億円以上、時価総額2兆円以上の超大企業であり、倒産リスクは限りなく低いと想定されます。
基準4.業績が好調または堅調であること
オリックスは、リース事業から始まり、投資、融資、生命保険、銀行、資産運用、不動産、自動車関連、航空機関連、環境エネルギー関連、海外など、さまざまな事業を行っています。
世界38か国にグローバルに展開しています。
事業別の利益では、海外事業で稼ぐ利益が、オリックス全体の約30%を占めるまでに成長しています。
上記のように多数の事業を行っているため、オリックスは何の会社か分からないと、よく言われますが、この点がオリックスの強みでもあります。
事業を多角化しているので、ある事業が不振でも、他の事業が好調でそれをカバーし、オリックスグループ連結全体で見ると、業績が順調という結果になっています。
2019年3月期決算において、オリックスが経営指標としている当期純利益ベースで、10期連続で増益、5期連続で過去最高益を更新しました。
業績の数字は、年々拡大を続けていて好調を維持しています。
結 論
以上を総合的に考慮し、高配当株として、オリックスは買いと判断しています。
特に、4%超の高い配当利回りと、経営陣の増配・株主還元への継続的な姿勢が魅力的です。
今日も配当生活への道を一歩ずつ進む、ショウでした!
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