2174GCAは、高配当株の一つです。私は現在保有していませんが、監視銘柄としてチェックしています。
≪追記≫その後、GCA株式を購入して株主になりました。
本ブログの記事に掲載した、高配当株買いの4つの基準に照らして、GCAを検討します。
基準1.配当利回りが3%以上(税引前)
GCAの予想配当利回りは約3.8%であり、基準1はクリアです。
基準2.直近5年以上、増配傾向が続いていること(最低でも前年の配当金額を維持していること)
GCAの配当金の推移
2014年12月期:32円
2015年12月期:35円(前年比9%増)
2016年12月期:45円(前年比29%増)※上場10周年記念配当10円を含む
2017年12月期:35円(前年比22%マイナス)
2018年12月期予想:35円(前年と同じ)
GCAの配当方針は、非常にユニークです。
2017年12月期に、年間配当の下限金額を35円とし、利益の100%を配当と自社株買いで株主に還元するという配当方針を対外的に発表しました。
つまり、その年の業績が悪くても、最低でも年間配当35円は支払う。もし業績が良ければ、35円に上乗せして、年間配当を40円や50円などにする、ということです。
例えば、GCAの株式を株価900円で買ったとします。
すると、配当利回りは、年間配当金35円/株価900円=3.9% になります。
GCAは、どんなに少なくても年間配当金は35円を支払うと言っているわけですから、上記例のように株価900円で買うと、今後将来にわたって、配当利回り3.9%は保証されることになります。
さらに、業績が良い年は、配当利回り3.9%にプラスして配当金が支払われます。
年間配当の下限の金額=最低でもこれだけは配当をもらえるという金額を会社が宣言しているのですから、株主から見れば、こんなに有難いことはありません。
経営陣の株主還元・配当への意識は非常に高く、GCAの増配傾向は続くと推定されます。よって、基準2もクリアです。
ただし、対外的に発表した以上、簡単に変更はしないと考えられますが、上記の配当方針を変更しないかどうか、ウォッチしておく必要があります。
基準3.倒産リスクがほぼ無いと考えられること
GCAは、売上高約200億円、時価総額約350億円、東証一部上場の大企業であり、倒産リスクは低いと想定されます。
基準4.業績が好調または堅調であること
GCAは、企業買収(M&A)のアドバイザリー事業を行っている会社です。
買収をしようとしている企業(買い手)、または自社を売却しようとしている企業(売り手)のどちらかに対して、助言を行います。
例えば、買い手側の助言をする場合、デューデリジェンス(買収先企業の法務リスクや財務リスクを調査する)を実施して、
買収金額はいくらが妥当か、
その買収金額の算定方法はどの方法にすべきか、
買収スキーム(合併方式、持株会社方式など)はどれが一番良いか、
買収後の体制はどのようにすべきか、
などについて、助言します。
GCAのこれまでのM&A助言実績は、公表可能な案件だけでも、任天堂、ライオン、ニチレイ、東レ、伊藤忠、キリン、三井物産、コニカミノルタなど、多数に上ります。国境をまたいだクロスボーダーの買収案件も多数扱っています。
GCAは、どの資本系列にも属さない独立的な会社で、利益相反が少ないため、いろいろな会社から依頼を受けることが可能です。
例えば、●●グループの●●証券の場合、グループ外のM&A助言を受けるのは困難です。
GCAが行っているM&Aアドバイザリー事業の特性から、業績の数字は、年により大きな変動が出てきます。
大型の買収案件がある年には業績もアップしますが、翌年その大型買収が終わった分、業績が下がる、ということがあり得ます。
この業績変動が大きい点を、GCAの経営陣は上記の下限金額を固定するという配当方針によってカバーしています。
GCAの業績は、おおむね堅調であり、配当を維持できなくなるほど大きく悪化することはないと考えています。
結 論
以上を総合的に考慮し、高配当株として、GCAは買いと判断しています。
特に、3.8%の高い配当利回りとユニークな配当方針が魅力的です。
今日も配当生活への道を一歩ずつ進む、ショウでした!
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